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story 27 ページ28

「喚くな人間。泣いても累は戻ってこないぞ」


そう冷たく突き放すような言葉を発した鬼に向かって私は睨み、そして叫んだ


「貴方にわかりますか!?愛する人がっ、自分の知らない間に殺されたっ、それを知った時のこの気持ちを!貴方は理解できますか!?」

「...理解できぬ。やはり人間は愚かだ。そんなことで悩み、泣き喚くなど恥でしかない」


そう言われ、この鬼には人の心がないのだろうと思った。鬼は悲しい生き物なのだと改めて理解した。私は着物の裾で涙を拭い、立ち上がる。そしてその鬼に背を向けて玄関へと向かった。だがその鬼がまたもや私の腕を引き、自分の胸に抱き寄せた


「貴方は一体何がしたいのですか?私を助けてくれたことは感謝しています。でも貴方とは合わない。一緒にいる意味などないはずです!」

「...私がいないとお前は死ぬ」

「...どういうことですか?」


首だけ彼の方を向けると、彼は初めて会った時のように優しく私のお腹を撫でた。この好意に何の意味があるのか私には分からない


「...やはりいるな。成長するのが速いではないか」

「何の話で、」

「子の気配がする。しかも2つだ」


そう言えば2ヶ月ほど月のものが来ていないことに気づいた。身体が重くなったような気もしていた。まさか...


「累の子を...身篭った、?」

「そうだ。2つのうち1つは累とよく似ている気配がする。つまり鬼の血が濃いと言うことだ。腹を切り裂いて出てくるかもしれぬ。自分の子に殺されたくないのなら黙ってここにいろ」

「...わかりました」


大人しく言うことを聞いた私に向かって鬼は満足したように微笑んだ


「私の名は鬼舞辻無惨。無事子を産めるよう助けてやろう」


私は本当にこの鬼を信用しても良いのだろうか


___________________________

鬼舞辻様ってこんな口調であってますかね?笑

コメント返信出来ていなくてごめんなさい!コメント来る度に嬉しくて飛んできてます!笑

クライマックスに向けて頑張っていきますのでよろしくお願いします!

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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月14日 12時

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