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story 13 ページ14

累に姫抱きされながら糸の上を歩き進めていると、急に立ち止まった。どうしたのかと思ったが、下を向いたらすぐにわかった。鬼殺隊の人同士で戦っていたから。繋がれている糸を見てお義母さんが操っているのだと悟った


「君はっ!!」

「あん時のアマか!!前から分かってたが鬼のこと知ってやがったんだな!!」


私が人間と、しかも鬼殺隊の人たちに知られていることに不満を持ったのか、累が私のことを軽く睨みつける。別に知り合いになりたかった訳でもないんだけどな。はぁ、と深い溜息をついた累は彼らに言う


「僕たち家族の静かな暮らしを邪魔するな。それと、僕の嫁にも関わるな。まあ、お前らなんてすぐに母さんが殺すから」

「人間が鬼の嫁...?そんなことがあるわけないだろう!」

「へぇ、そう思う?Aからも言ってあげなよ」


炭治郎という少年は心配そうな瞳で私を見つめる。彼らを守ってあげられないことに少しだけ胸が痛んだが私は彼の方を向いて言った


「私は累が好きなの。この人じゃないとダメなの。貴方には絶対わからない。理解されなくてもいい」

「そんな...」


ショックを受ける炭治郎さん。貴方は鬼に頼るほど困ったことがないでしょう。何も失っていないでしょう。累にしか頼ることが出来なかった私の気持ちはきっと貴方にはわからない


「行こう、累」


ごめんなさい、と心の中で呟いて、彼らの顔を見ないように累の胸に顔を埋めた

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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月14日 12時

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