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story 1 ページ2

「はぁ、はぁっ...ここまで来ればっ、」


振り向いて後ろを見るが、追いかけてくる人はいない。それもそうだ。ここは人々が恐れる那谷蜘蛛山と呼ばれる山だから。特にこんな真夜中には鬼がいるため通らない。そんな山になぜ来ているのかというと、私は自分で死ぬことが怖かったのだ。鬼に食べられて死ぬほうが、気持ちが楽だと思ったのだ


「でも、ちょっと怖いな...」


所々に蜘蛛の巣が張っており、身体にまとわりついてくる。それを手ではらっていると身体が恐怖してしまうような、そんな声の人物に声をかけられた


「君、ここで何してるの?」

「...あ、貴方は、?」


白い着物を身に纏い、その手で蜘蛛の糸を操っている。普通の人間じゃないと悟った私はゆっくりと後ろに下がる。恐怖した私を見たその子はゆっくりと口角を上げた


「こんな時間に人間が来るなんてね。何が望み?」


この子なら、私を殺してくれるだろうか


「私、もう死にたいんですっ。だから、だからっ...殺してくださいっ!」


私はそう言って目を瞑る。今死んでも後悔はない。そう思っているのに時間だけが過ぎていく。なんで、なんで殺さないの?うっすらと目を開けると私の目の前に来ていたその子が優しく頬を撫でてきた。優しい眼差しをしたその子はちゅっ、と軽く頬にキスを落とす


「あ、え...?」

「可愛らしい顔をしているね。決めたよ。君には僕のお嫁さんになってもらう」

「......はい?」


そう言われて間抜けな顔をした私をその子簡単に抱き上げた


「僕の家族の所へ行こうか」

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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月14日 12時

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