人間のクズ。

、 ページ31

私は何がしたいのだろうか。

皮肉まみれで言ってはみせるくせ、やりたいことが分からなくなってきた。




いつの間にか2位を取れていましたよ。
それでも私は誇れない。

いつもなら友人に自慢しに行くのですがね、今回ばかりは自慢なんて出来やしないのです。




こんな小説、身近で誰が褒めてくれるでしょう？

お前は何馬鹿なことを書いているのだと怒られるでしょうか？
幻滅されるでしょうか？


きっとそうなるに違いありません。
あぁ、愚か愚か。



【お前はまた小説なんてくだらないものを書いて…】




またそう言われるでしょう。



くだらないものでもないのですよ。
少なくとも私は、これを書くことに言葉には表せない何か価値があるのに。

これをきっかけに何度も思い出して理由も知らずに泣いたでしょう？








ですがやはり不快でしょうか？

いつか友人が言いました。
【あなたの書いた作品、いつか見せてね！】


私は無理に笑います。友人と目も合わせず引きつった笑顔で言うのです。

「いつかね」



あぁ、あぁ、拙い。あぁ、拙い。





所詮、この作品は誇れるものでも何でもなかった。ただ、私が思ったことを、私がしてきたことを、ただ書いてみたかった。それを許して欲しかった。




私は結局何がしたい？

ハッキリしない。ハッキリしないことがハッキリしてる。




胸を張って自慢できることでもない。



恥の多い人生です。たった数年、恥で埋め尽くしてきました。汚点汚点。不祥事連鎖連鎖。


馬鹿だね私も。飛んだ阿呆に違いない。あぁ、お前はどうしようもないやつだ。過去の、少し良い子だった私に、笑われてしまう。





恥の多い人生です。思い出しても恥と罪悪感で逃げ出したい。あぁ、本当に。

また一つかな、また一つだな、そうだまたまた一つ。されど一つの黒歴史。

あぁ、とてつもない恥だ。

、→←、

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す