好きになっちゃいけない人。2

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亜嵐 side


亜「で？なに。話って。｣



俺は今日の放課後舞香に呼び出された。




確かに舞香とは体の関係を持っているがそれ以下でもそれ以上でもない。




舞香が俺の事を好きなことは知っている。



言葉にしなくても態度に出ているから。



だけどこれで告白なんてされたら俺は身体の関係を辞める。




いつもそうしてきた。



だから俺と身体の関係を持っている女達は俺に"好き"なんて言ってこない。




、、、、まぁ行為中は別だが。



舞「中野Aの事なんだけど、、、。｣



亜「あぁ、｣




舞香とAは元々一緒に暮らしていたから何かと接点はあるだろう。



舞「どう思ってるの？｣




亜「は？｣



急に何を言い出すかと思えば。



亜「どうって、｣



舞「好きなの？気になってるの？｣



亜「は？そんなのお前に関係なくない？｣



嫌いって、どうでもいいって答えればよかったのにその言葉が何故か出てこなかった。



舞「やっぱり好きなんだ。｣



所詮女なんて皆同じ。



こいつもか。




どうせこれで好きだと言ったら近づくなとか言うんだろ？



亜「あのさぁ。俺があいつのこと好きになると思う？｣



俺はため息混じりでそう答える。



舞「それはっ、、、、。｣




亜「何を勘違いしてるのか知らないけど俺はこの先彼女なんて作るつもりもないしいらないから。｣




舞「っ｣




亜「これ以上何か言うんだったらもうお前とは関わらないから。｣



すると後からパタパタと誰かが走り去った音。




(誰かが聞いてた、、、？)




そう思ったが別に聞かれては行けない内容ではなかったから何も気にしなかった。




亜「じゃあ。｣



舞香はその場で俯いている。



俺はその場を後にした。




あの足音がAだったなんて知らずに、、、。

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