好きになっちゃいけない人。2

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私は何度も何度もそう言った。


言い聞かせるように。



私だってわかってる。



本当はこんなことしても亜嵐くんのことを忘れられないことなんて。



でも、それでも私は頑張りたい。



前に進まなきゃ行けないから。



そう言うと裕太は何も言わなかった。







家に帰りリビングに入るとそこには亜嵐くんの姿が。



『あ、』


亜嵐くんにはまだいつ涼太くんの家に行くか言っていなかった。


『亜嵐くん。』


亜「何？｣



いつものように素っ気ない返事。



でもそんなところも好きなんです。



すごく、すごく。



『今週末、涼太くんの家に行きます。』



亜「、、、、。｣



『今まで本当にありがとうございました。』



そう言って私がお辞儀をすると亜嵐くんは顔を歪め何も言わずにリビングを出ていった。



私は夕飯を作りお風呂へ入る。



そしてすぐに自分の部屋へ行き勉強をする。



課題があったわけじゃない。




少しでも気を緩めると亜嵐くんの行動、言葉、声を思い出してしまうから。



なんでこんなにも私の頭の中は亜嵐くんでいっぱいなんだろう。


何をしても私は亜嵐くんのことを頭から消すことはできなかった。



週末までただ時が経つのを待つ。



荷物をまとめるのは少ないから簡単にすんだ。



そして亜嵐くんは私を避けているようだった。



涼太くんとの婚約はまだ決定することは出来ないけれど一緒に住んでしまったら、、、、。



私は涼太くん以外を選ぶ選択肢はなくなると思う。



でも。それでもいい。



『亜嵐くん、、、。』



亜嵐くんに恋をした日々を私は絶対忘れない。



忘れられない。



、、、忘れては、、、いけない。

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