好きになっちゃいけない人。2

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日曜日。


今日は涼太くんと水族館に行く日。



今日のことは亜嵐くんには伝えていない。



そこまで遅く帰るつもりはないし、なにしろ言いにくい。



私は涼太くんとメールを交換した日からずっと連絡を取り合っている。



毎日メールをしてくれる涼太くん。



彼氏にするような人は亜嵐くんみたいな人じゃなくてやっぱり涼太くんみたいな人なんだと思う。



待ち合わせは9時。



私は待ち合わせの10分前に着いた。



周りを見渡すと涼太くんの姿。



やっぱりイケメンさん。



涼太くんを通り過ぎる人もみんな涼太くんのことを見ている。



(行きずらいなぁ、、、。)



私が行くのを躊躇っていると涼太くんが私に気づいて駆け寄って来てくれた。



涼「ごめんね？待った？｣



『ううん！全然。』



涼「良かった。じゃあ行こっか。｣



『うん！』



私達は水族館に行くためのバス停に向かって歩く。



『水族館なんて行くの小学生ぶりかも。』



涼「俺も小学生以来行ってないなー。これから行く水族館人気だから楽しめると思うよ！｣



『本当に楽しみ！』



涼「でもきっと休日だから混んでると思うけど、、、大丈夫？｣




『全然平気だよ。ありがとう。』



10分ほど歩き水族館行きのバスに乗って着いた水族館。



やっぱり休日だからかたくさんの人で溢れかえっていた。



『うわー、、、人がいっぱい、、、。』




涼「だね。迷子にならないでね？｣



『っ』



そう言って私の手を握ってきた涼太くん。



涼「こういうの嫌かな、、、？嫌だったら離すけど、、。｣



『ううん！大丈夫。ちょっとびっくりしただけ。』



嘘。本当は大丈夫なんかじゃない。



心臓がバクバクしてる。



こんな感じで手を繋ぐのは初めて。



涼「じゃあ行こう。｣



『あ、うん。』



中に入るとこれまた人がたくさん。



中には家族連れだけじゃなくカップルもたくさんいた。



私達も傍からみたらカップルに見えているのだろうかと思うとソワソワする。



私はただの友達だから。



『うわぁ！私カクレクマノミ大好きなの！』



涼「うん。可愛いもんね。｣



『クラゲ綺麗〜！』



涼「本当だ。｣



色んな光に照らされてクラゲが優雅に泳いでいる。



ここの水族館はクラゲを売りにしているらしい。



『本当にすごい！｣



涼「そうだね。｣



私達はずっと手を繋いだまま水族館を楽しんだ。

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