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亜嵐くんが帰宅した。
秀「お、亜嵐。お帰り。久しぶりだな。」
亜「親父なんで帰ってきたの?予定じゃ再来月の予定だったじゃん。」
秀「そうだったんだけどね。急にAに関係する予定が入ってしまってね。」
亜「予定?」
そう秀次さんが言うとあからさまに眉をひそめる亜嵐くん。
秀「片寄さんのことは知っているね?片寄さんからAさんと片寄さんのご子息を婚約を視野に入れて交際させたいというお話をされたんでね。」
亜「は、、、、?」
私は何も悪いことはしていないのに何故か亜嵐くんから顔を背けてしまった。
もしもあの時秀次さんが私を見つけて雇ってくれていなかったら私は今ここにいることはなかったし亜嵐くんをまた好きになることもなかった。
交際を断ると言うことはその優しさを、秀次さんの優しさを否定するようなものになってしまうのではないだろうか。
亜「、、、婚約って、、、まだ俺ら高校生だよ?」
秀「片寄さんのご子息がAさんをとても気に入っているそうなんだ。お互い親しい関係でもあるようだし。」
亜「、、、。」
秀「それに片寄さんと家は色々と経営していてその範囲もだんだんと広まってきている。
ご子息が跡を継ぐのは確実であってそう遠くはない。
そうなれば支える相手というのも必要不可欠だ。」
亜「、、、。」
亜嵐くんは何も話さない。
そして。
亜「まぁ、俺には関係ないから勝手にすれば?」
そう言って部屋に戻ってしまった。
私は黙ってその背中を見つめることしか出来なかった。
秀「だから考えて置いてくれるかな?無理にとは言わないけれど。」
もう一度私にそう言って家をあとにした。
その日の夜涼太くんから電話が来た。
内容はやはり今日秀次さんに伝えられたこと。
涼「だから、、、今度の日曜日に俺の両親とあってくれないかな、、、?」
『それは大丈夫だけど、、、婚約とかそういうのは、、、。』
涼「大丈夫。もちろん無理強いはしないよ。だけど、やっぱり俺のことも少しでもいいから真剣に考えてくれないかな?
俺は、、、本当にAが好きだから。」
『、、、、っ。』
涼「じゃあまた日が近くなったら連絡するから。」
『、、、、っうん。』
私は日曜日なんて来なければいい、、、、、
そう思った。
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さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから亜嵐くんが積極的になります!お楽しみにしててください!! (2018年8月2日 19時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - ひき止めちゃう(。>д<) 両思いなのに離れてしまうのか(>_<)さぁどうなる?どうなる?! (2018年8月1日 20時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから行動起こしていくと思います!!期待していてください!あのGENE犬グッズ欲しいです!!早く商品化して欲しい!!プリレジェも欲しいなぁ〜笑 (2018年8月1日 13時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - 切ないですね(。>д<)亜嵐ちゃんどうする(>_<) UEOキャッチャーでGENE高のgene犬ぬいぐるみが(^_^)vでも普通に販売していただきたいですな。プリジェレグッズもonlineで (2018年7月31日 21時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - かたつむりさん» ありがとうございます!隼くん好きなんですか!私の目標は全メンバーとの小説を書くことなのでいつか隼もかけたらいいなーって思います!これからも更新楽しみにしていてください! (2018年7月31日 21時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さのひな。 | 作成日時:2018年7月17日 14時