トップジムリーダー様

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貴方side


ｷﾊﾞﾅ「ロトム、しっかり撮れてるか？」

ﾛﾄﾑ「ばっちりロト〜」


あの後、キバナさんに頼まれガブリアスを出したところで始まった写真撮影part2。

キバナさん、あれだけ撮られていたのにまだ撮るのか…。



ダンデさんは電話があったと席を外したのだが、それからもうかれこれ10分は経った。

最初こそノリノリだったガブリアスも今や私をチラチラ見て助けを求めてくる。



直ぐに終わるだろうと思って放置していたが流石にガブリアスに申し訳ないか、と思い


「あのー…キバナさん、もうそろそろ」


と口にした。
すると


ｷﾊﾞﾅ「ん？あぁ、悪い。ガブリアスは初めて見たからついな」


と笑った。
次いでガブリアスにもきちんと声をかけてくれるところを見るとやはり見た目に反してかなり良い人なんだろう。




改めて感心していると、ダンデさんが少し離れた所からキバナさんを呼んでいる。
それに返事をしたキバナさんは、


ｷﾊﾞﾅ「またな、Aにガブリアス」


と言ってダンデさんの方へ足を向けた。
また、なんてあるのかと思いながらも返事を返そうとするとその前にキバナさんが私の元へ戻ってきた。

そして


パシャリ


ｷﾊﾞﾅ「お、ばっちりだな。流石ロトム」

ﾛﾄﾑ「当たり前ロト！」

「………えーっと？」


なぜ私は今、キバナさんと2ショットを？

あまりに自然な動きだったから何も抵抗できなかったけど、油断していたし絶対あの写真の私は間抜け面だ。


更に彼は今撮った写真とガブリアスの写真を私に見せ、律儀にもネットにあげていいか確認をしリーグカードを渡して今度こそ帰って行った。


「……凄かったね」

「ガブブ…」


嵐のようなその人を思い浮かべガブリアスとしばらく呆然としていた。

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