検索窓
今日:2 hit、昨日:62 hit、合計:60,276 hit

□08 ページ8

.









その日の退社後。


俺と廉はやけ酒を飲みに来ていた。









平野「なんで俺のこと覚えてねえんだよ…」


永瀬「紫耀、もうやめとき。飲みすぎ」









廉が俺のグラスに手で蓋をした。









平野「止めんな!飲むの!」


永瀬「駄々っ子かよ…ダッサ」









ため息を零す廉を無視してグビグビ浴びるように酒を飲む。


飲まなきゃやってらんねえよ、こんなの。









ずっと探してた恋人に忘れられてて


正気で居られるオトコの方が普通じゃない。









永瀬「紫耀の気持ちは痛いほど分かるんやけどさ、

明日も仕事あんの忘れてわすれてへんやろな」


平野「言われないでも知ってるって!」


永瀬「ホンマに大丈夫かよ…」









逆に廉はよくそれでいられるよな。


恋人じゃなくても仲のいい友達だったし、









ずっと探してきてやっと見つけたと思ったら


自分たちのこと忘れられてて、


よくそんなシラフで居られるな。









そう疑問に思い廉の方を見ると、


廉は、普段は飲まないような度数の高い酒を飲んでいた。









平野「うわーーんだよな廉も辛いよなあーー」



永瀬「なんなん!?情緒不安定すぎやろ!」









もう顔中びしょびしょだ。


この液体が涙なのか鼻水なのか酒なのかも


よく分からない。









永瀬「お前顔面びしょびしょやん!

汚ねえ!まじ汚ねえ!」



平野「…つかれた」









泣き疲れた。考え疲れた。



もういいや。ここで寝ちゃおう。なんとかなる。









永瀬「っおい!このクソゴリラ!起きろ!寝たら置いてくぞ!」



平野「…うっさ」


永瀬「は!?オマエ今俺のことうるさい言うた!?覚えとけよ!」







キンキン響く高い声を聞きながら意識を失った。





夢を、見た。

■09→←□07



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (137 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
402人がお気に入り
設定タグ:平野紫耀 , 永瀬廉 , 神宮寺勇太   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ski | 作成日時:2020年3月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。