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永瀬「聞いて驚け!メシの約束取り付けてやったぞ!」
平野「…は?」
永瀬「3人でメシ行くことになったで!」
平野「意味、わかんね…」
勝手に電話奪われて、
勝手に電話切られて、
勝手に一緒にメシ行くことになってて、
平野「れーーんーーー」
永瀬「わーキモイ抱きつくな!キショい!」
平野「廉ありがとうーすきーー」
永瀬「キモイて!シバくぞ!?」
廉に抱きついて感謝すると力ずくで引き剥がされた。
ちえっ。人がせっかく感謝してるのに。
永瀬「サトウに連絡しといた方が良いんじゃね?」
平野「そうだな」
という提案で、Aが高校の時1番仲が良くて、
今でもAのことを探してる1人に
連絡をとる事になった。
社会人になってから忙しくなって
連絡を取るのは久しぶりだけど
ちゃんと連絡先は残ってるだろうか。
LINEの友達欄をスクーロールする。
平野「あ、あった」
佐藤 ミキと登録されてるLINEのアカウントをタップする。
…そうだった。
彼女のLINEは、あの日突然消えたんだった。
いくら探しても見つからなかった。
永瀬「紫耀?どーしたん?」
平野「…何でもない」
適当に『Aに会った』と打ち込んで送る。
秒で既読が付いて秒で電話がかかってきた。
仕事してんのかよ。
ミキ「ちょっと!何!?Aに会ったって!どういうことよ!」
平野「落ち着けって…つかお前仕事してんのかよ…」
ミキ「してるわ!アンタと違って!で!?どういうこと!?」
忘れてた。
コイツもAと同じで無駄にうるさいヤツだってことを。
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作者名:ski | 作成日時:2020年3月26日 21時