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「なんかさー、体育祭の日って毎回暑いよね。5月のくせして」
そう嘆く彼女の額には汗が滲んでいる。
平野「なー、次の競技なんだっけ？」
「プログラムくらい自分で確認しなよ」
平野「冷た！」
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心無しか神宮寺のテンションが
いつもの数倍低い。
「はあ、仮病使おうかな」
永瀬「なんで！？神宮寺がいなくなったら結構痛手やろ！」
「うっさ…そんな大きな声出さないでよ」
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…どう考えても機嫌が悪い。
あ、あれか？生理？
生理とか生理前とかってオンナノコはイライラしやすいのよ〜って母さん言ってたな。
平野「生理？」
「は！？ふざけてんの！？マジ埋める！吊るす！」
平野「俺埋められんの！？吊るされんの！？無理無理まだ生きたいよ俺〜」
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廉に抱きつくと「あっちい！暑苦しい！紫耀のせいで体感温度45度になった！」
って言われた。こっちも冷たい。
なんだよ、廉も神宮寺に冷たくされた仲間だと思ってたのに。
ミキ「今のはダメだよ平野」
平野「ええ！？どこが！？」
ミキ「こーゆーオトコがいるから女子がイラつくんだよ、ほんと気遣いカス」
き、気遣いカス…。
何もそこまで言わなくても…
カス、カス、カス…気遣いカス…。
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ミキ「Aが機嫌悪い理由教えてあげよっか」
永瀬「知っとるん！？んならはよ教えろや！」
ミキ「なにそれ、人に物を教えてもらう態度？」
永瀬「ゴメンて！スマン！やから教えて！」
廉が土下座しそうな勢いで頼みこむと
サトウが口を開いた。
ミキ「Aね、クラス対抗リレー嫌いなの」
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作者名：ski | 作成日時：2020年3月26日 21時
