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夕方に水族館を出た。
夕飯どうするかと話し合いになって、
結局水族館近くのカジュアルなレストランに入った。
平野「…ピザ、好きなの?」
「大好き!」
ここの店はピザが食べ放題で、
神宮寺はさっきから休むことなくずっと食べ続けている。
とてもじゃないけど昼にラーメンをたいらげた人の食べる量じゃない。
ピザが世界一好きらしい。
今度からピザグウジって呼んでやるよ、
と言ったら殴る!と怒られた。
店を出て帰路に着く。
電車に乗って、最寄りで降りる。
駅前に住んでいる廉とは早々に別れ、
サトウとも途中で別れた。
「じゃあ平野バイバイ」
平野という表札が見えたところで神宮寺は俺と別れようとした。
意外と察し良いな。
俺の家だって分かるんだ。
平野「送ってくよ、すぐそこだろ?」
「え、いいよ!すぐそこだし!」
俺の提案を彼女は即断った。
状況はイルカショーの時と同じ。
平野「さっきも言ったけど、女の子は…」
「分かった!分かったから!送ってください!」
平野「ん、合格」
神宮寺の家の方に歩き出すと、隣で突然声を上げられた。
「ジャケット返すの忘れてた!ありがとう!」
平野「もういいの?」
「うん!乾いたし!ごめんね、
乾いた段階で返せばよかったね。寒かったでしょ」
平野「全然平気、気にすんな」
ささっと脱いで手渡されるジャケットを着る。
「あ!やっぱ洗って返す!洗っていいやつ?手洗いコースで洗えばいい?」
平野「…手洗いコース?なにそれ。よく分からないけど洗わなくていいから」
「ええ〜、くっさいよ!私が着たから!」
平野「くさくねえよ」
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こんな感じで更新していこうと思います。
次の更新はいつになるか分かりませんが、反応を見て数日中には更新すると思います。
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作者名:ski | 作成日時:2020年3月26日 21時