事務所の紅一点

つらさとか痛みとか ページ37

皇side


スタッフ「じゃあここからはインタビューでいきます」


『はい』


スタッフ「皇さんが入所してからの困難であったり、そのような話があったら聞かせてください」


雑誌の撮影中


今回は1000字インタビューもさせて貰えることもなってた


お題は「入所からの道」


ジャニーズ事務所唯一の女性タレントってことでこういうインタビューも多い


だから少しだけ私の昔話をしようかな





ジャニーズ事務所に入所したのが2003年


つまり6歳の頃


あの頃はまだちっちゃくてなんにも知らない業界に急に入れられて


分からないなりにも頑張ってた


けど歳を重ねれば重ねるほど、まあ厳密に言えば19歳になりたてくらいの時自分は今何がしたいんだろうって考えて、わからなくなって


ある日ジャニーさんに急に呼び出されて「Youは何がしたいの？」って聞かれてでもその質問に私はすぐ答えられなかった


自分自身今自分が何をしたいのかわからなくて演技も大好きで楽しいはずなのに全然上手くいかなくて、今思えば焦ってたんだと思う


19歳だから周りはみんな大学行ってたり就職したりしてる子もいて、私も仕事は貰えてたし困ることは無かったはずだけど急に今自分がいる場所が怖くなった


それにジャニーさんが気づいて声をかけてくれた


なのに答えられなくて自分が情けなくてジャニーさんに申し訳なくて、でもジャニーさんは「Youがしたくない事を僕はさせたくない。1回よく考えてみて」って言われた


演技は好き、このまま終わるのは嫌だって思いがあった、けどこのままじゃダメだって思って1回原点に帰りたくなってジャニーさんに無理言って地元の大阪に戻ってゆっくり落ち着いて考えて、関西ジャニーズJrのいるスタジオで混ざってダンスと歌の練習をしたこともあった。


ジャニーズ事務所に居たからこその出会いが沢山あって


元から知り合いの丈くんに「Aはそのままでええよ。お前らしくお前のやりたいことをやったらええんやで」って、関西ジャニーズJrと混ざって練習してたときに変装したけど気づかれて仲良くなった誠也くんに「俺はらぎの演技が好きやし、らぎ自身のことも大好きやから一緒に頑張りたい」、そしてわたしが悩んでた時に丁度入所してきた晶哉に「僕皇さんの演技ほんまに尊敬してます！大好きです！」って言われてやっぱり演技がしたいって心の奥底から思えた

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