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お兄さんが見せてくれたピアスは小ぶりなスタッドピアスだった。
よく見たら文字が刻まれており…えーと何だコレ…B、V、L、G…ゲッ!!!!!これブル●リのピアスやんけ!!!!!!!!!!!10万以上するやつ!!!!!!!!!!!!!そらお兄さん必死に探すわ!!!!!!!!!!!!

「あ、ちょ、ち、近っ…ちかいです…」
「あ゛っすすすすスミマセンスミマセン!」

食い入る様にピアスを見つめてしまい、無意識にお兄さんに近づいてしまっていた様で、お兄さんはマスクしてるのにわかるくらい真っ赤になってプルプルしていた。
やばい、コレ完全に私がセクハラしてるみたいになってるよね。ど、どうにか空気変えないと。

「ほ、ホントすみません。こういうピアスですねわかりました!どの辺でなくしたとか覚えてますか?」
「え、え、こ、この辺りで…」
「了解です!ピアスキャッチとかも全部落としちゃった感じですか?」
「あ、いや…ピアス付け直そうとしたら落としちゃって…キャッチは手元に、何とか…」
「わかりました」

そう言って踵を返そうとすると、お兄さんが焦った様に声を上げた。

「あ、ちょ、ちょっと待って…!探してくれるん…ですか」
「え、あハイ!時間有り余ってるので」

全力で頷くとお兄さんは「あ…!ありがとうございます…!」とまた真っ赤になってお礼を言ってくれた。うーんカワイイ。

…そうして暫く二人でピアス(高級)を探していたが、なかなか見つからない。

ダメ元で、お兄さんが落としたと言っていた場所から少し離れた位置にある自販機の下を覗き込んでみた。だが暗くて見えない。
スマホのライトを使って照らしてみると、何やら少し奥まった方に反射してキラリと光るモノが。落ちた小銭…の割にはキラキラ光っているのでもしかしたらと思い、手を伸ばしてそれを掴む。
おっ!?感触的ににビンゴっぽい!コレきたのでは!?
そう思い、地面に膝をついた状態で手を引き抜き確認すると…見事、お兄さんの持っていたピアスと見た目が一致していた。
達成感で嬉しくなって、お兄さんに聞こえる様に声を上げながら勢いよく起き上がろうとした。

しかし私は忘れていたのだ。


「ピアス見つかりまっあ゛ぐぅう゛ぁ!?」


そう、私が肋骨が折れてまだ幾日しか経っていない怪我人だということを…。

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Kyoro丸。(プロフ) - 超面白いですね(笑)主人公の性格が癖強くて好きです(笑) (2023年2月11日 13時) (レス) @page13 id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
icchy(プロフ) - はじめまして!めっちゃおもしろくてハマりました✨是非どんどん続編期待してます!! (2023年1月9日 21時) (レス) id: 1c7a9fb991 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怪人百面相 | 作成日時:2023年1月6日 15時

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