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下ろしてもらい、深呼吸する。
買い出しに行ってから結構時間経ってるし、遅いって怒られるかも。不安で心臓バクバクさせながら、薄くドアを開く。

「お、遅くなってすみま——」
「Aさん!大丈夫だったか!?」
「うぉ」

ちょっとしか開けてなかったドアがガバ!と開いた。そこから出てきたのは、とても焦ったような顔をした九井さんである。

「遅いから心配し…ってマイキー!?」
「コイツ、怪我してるから送ってきた」
「はっ?」

マイキーさんの言葉に九井さんは「何が何だか」という表情で私を見る。そして私がボロボロな状態であることに気づき目を見開いた。

「…!Aさんソレ、」
「多分、肋骨折れてるから。早退させて病院行かせてやれ」
「あば、おれッ!?」
「じゃ」

マイキーさんは端的にそれだけ伝えると、踵を返そうとする。しかし足を止めて私と目が合うと、するりと近寄り抱きしめて、私の頬に自分の頬を寄せる。猫が甘える時のように。それにビシッと固まった私。少ししてマイキーさんは私から離れると、目を合わせて

「またな。…A」

と少し微笑みんで、去って行ったのだった。
ハワワ、となりつつそれをぼけらと見送っていると、九井さんが額を抑えて盛大な溜息を吐く。

「…マイキーに、気に入られたな……ハ〜…もーお前ってやつは…」
「?…??」
「とりあえず、何があったか教えてくれるか」
「あ、は、はい…」

オフィス内のソファーに行き、座るように促されて対面になって座る。
九井さんはやっぱり険しい顔をしていた。

「で、何があった?」
「…しゃ、社員の人と、言い合いになって…蹴っ飛ばされました」
「…何で言い合いになった?」
「…」

九井さんにそう問われて、言葉に詰まる。九井さんが悪く言われてたってことを、本人の前で言いたくなんてなかった。
しかし「Aさん」と、静かだけど強い口調で名前を呼ばれてしまって、説明するしかなくなってしまった。

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Kyoro丸。(プロフ) - 超面白いですね(笑)主人公の性格が癖強くて好きです(笑) (2023年2月11日 13時) (レス) @page13 id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
icchy(プロフ) - はじめまして!めっちゃおもしろくてハマりました✨是非どんどん続編期待してます!! (2023年1月9日 21時) (レス) id: 1c7a9fb991 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怪人百面相 | 作成日時:2023年1月6日 15時

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