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「そうそう、インスタントコーヒー、確認したらもうなかったって事伝えたかったんでした」
「え。…あ、ホントじゃん。あー、どうすっかな…」
「アレでしたら、私買ってきましょうか」
「…ン、ン〜…じゃあ…悪ィけど頼んでいいか?あ、そだカード渡すわ」
「エッ」
「支払いはこれ使ってくれ。あ、あと領収書も貰っといて」
「わ、わかりましたけど!そんな簡単に他人にクレカ渡したらいかんですよ!私が悪用したらどうするんですか!!」
「大丈夫。Aさん、そんなことしねえだろ」
「イヤまあ…する気も度胸もないですけど…やっぱそれでもホイホイ渡しちゃダメですよ…」
「ハハ、大丈夫だって。ちゃんと渡す人間は選んでっから」

カラカラ笑う九井さんにちょっと心配になりながらも、私はコーヒーの銘柄を確認する。それから、何個買ってきます?と聞いた。すると「取り敢えず店にある分全部買ってきといて」と返答が。大人買いってやつかコレが…。

「じゃ、行ってきます」
「ン、いってら」

九井さんに見送られオフィスを出る。

出る間際、「あ!なんか欲しいもん見つけたら買ってもいいから。経費で落とすし」と言われた。わかりましたーとは言ったけど、大丈夫なのかなあと謎の罪悪感が。

経費で落とすってなっても、なんか人の財布?クレカ?で自分のもの買うのってなんか後ろめたくなるよね。



無事近くにあったスーパーで探していたものを買うことができた。ミッションコンプリート。

ヨシ!と来た道を返し会社のビルへ戻る。いつ見ても相変わらずエントランスがデケエ。いつかこの広さにも慣れるのかな〜と思いながら、入り口で社員証をピッとして、エレベーターへと向かう。

あ、そうそう言い忘れていたが、この会社、23階から上は九井さんのような上層部やその関係者のみが使用できる階になっている。階を押す際も特別なチップの入った社員証をかざしてからじゃないと23階から上の階は押せないようになっているらしい。うーんハイテク。だから社員証無くしたら私死ぬんだよね。
マジ無くさないようにしなくちゃ…。

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Kyoro丸。(プロフ) - 超面白いですね(笑)主人公の性格が癖強くて好きです(笑) (2023年2月11日 13時) (レス) @page13 id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
icchy(プロフ) - はじめまして!めっちゃおもしろくてハマりました✨是非どんどん続編期待してます!! (2023年1月9日 21時) (レス) id: 1c7a9fb991 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怪人百面相 | 作成日時:2023年1月6日 15時

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