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多分九井さんもそれをわかっているんだろう、そういう意味でも「Aさんがきてくれてホントよかったワ」と微笑んで側のコーヒーを飲み干す。それから「あ、悪いんだけどコレ確認する間、コーヒーのおかわり淹れてくんない？」と空のカップを渡してきた。
「えー、いいですけど…今日もうコーヒー3杯目じゃないですか」
「まだ3杯目だからヘーキヘーキ」
「夜寝れなくなりますよ！」
「お前はお袋か」
「九井さんみたいなデカい息子を産んだ覚えはありません」
「ハハ」
そんな軽口を叩きながら、備え付けの簡易的な給湯スペースに向かう。
私があの給料ということは、九井さんは相当な高給取りなのだが結構庶民的なところがあり、オフィス内に常備されてるコーヒーもスーパーとかで買えるようなインスタントのコーヒーなのである。そういうところもキュンポイントですね(？)
教えて貰った通り、インスタントコーヒーが置いてある棚に手を伸ばす。私は低身長短腕短足族なので、九井さんなら余裕で届く棚の中の様子すらわからない。とりあえずそれっぽいものを掴んで手に取ってみると…何だか軽い。オヤ？と思い手にした容器を見る。
「ありゃ？カラんなっとる」
おっと思わず田舎モンの言葉が。
容器の底にコーヒーの粉が少量残っているのみだった。どうしよ、と思って九井さんを見ると、九井さんはハラハラした顔で丁度椅子から立ちあがろうと構えていた。二重の意味でどうしたんだと思い首を傾げる。
「どうかしました？」
「いや…ウン…今度IK●Aで脚立買ってくるな…Aさん用の…」
すごい優しい顔でそう言われてしまい、何だ…？と思ってたら、ハッと気づいた。もしかしてさっき奮闘してんの見られてた…？だからそんなお手伝いを頑張る子供を見るような目で…？
「ど、どうせ短腕短足低身長ですよ私はァ…！」
「そ、そんな落ち込むなって。オレはカワイイと思うぜ、小柄なコ」
「実生活で役に立ったことなんかありゃしませんよこんなの…もういいです今度からこーんくらいの厚底靴履いて出社するんで…」
「花魁の高下駄じゃねえか」
やいやい言っててまた我に返った。そうじゃなくて、コーヒー！
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Kyoro丸。(プロフ) - 超面白いですね(笑)主人公の性格が癖強くて好きです(笑) (2023年2月11日 13時) (
レス) @page13 id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
icchy(プロフ) - はじめまして！めっちゃおもしろくてハマりました✨是非どんどん続編期待してます！！ (2023年1月9日 21時) (レス) id: 1c7a9fb991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怪人百面相 | 作成日時：2023年1月6日 15時
