どうなってんの ページ8
「………………………」
「あ、目が覚めましたか？おはようございます」
「………………………」
「大丈夫ですか？あれから10日過ぎたんですけど、分かります？」
「……………………ここどこ」
目が覚めて、視界に映ったのはまず、私を見下ろしてくる美人の顔。
そして可愛らしい声も聞こえてくるけど、それよりもまず、
「ここですか？ここは私の所有する蝶屋敷ですよ」
「………君、名前は？」
「私は胡蝶しのぶです。こう見えて、蟲柱ですよ」
あぁうん、知ってる…………………………
「え！？！」
ガバッと起き上がれば、体からずれ落ちるものが幾つもあった。というか私、
「……点滴と、点滴？病衣……頭のは、冷えピタ…？」
「酷く衰弱していたので、応急処置です。覚えてますか？」
どう見ても重症患者にする処置なんですがそれは……
じゃなくて、覚えていますか……？って、あ。
「あ、あれ…？私森にいたんじゃ…」
「気絶させて連れ帰って、とりあえず当時衰弱していたので、ここに運ばれたんですよ」
「そうなの…？」
思い返せば、記憶がなくなる最後の方……なんとなくそうだった気がする。
「あの」
真横でよく分からない医療器具を弄っている、見間違いもないあの“しのぶさん”に声を掛けると、
「はい？」と可愛らしい顔と声が向けられた。可愛いッッ！
「私、鬼のハズなんだけど…」
「はい。顔を見れば一目瞭然です」
「君は……鬼殺隊の、蟲柱だよね…？」
「えぇ」
まぁ、私が鬼だとは流石に知ってるか……
いや、だとしたら尚更この状況おかしいって？確かしのぶさんって、鬼大嫌いだった気がするんだけど……？
「…なんで私、殺されずにあまつさえ柱の屋敷で治療を受けてんの……？」
当然と言ったら当然の問に、しのぶさんはポカンとした表情を浮かべた。
そして、何故か「ふふ」と笑みを浮かべる。
「それはですね、あなたがこれから柱合裁判に掛けられるからですよ」
____と、衝撃的な一言を。
流石に内心えぇ！？と目を見開いて、私はそっと考える。
裁判って、あの…炭次郎と禰豆子ちゃんが掛けられた…？
え！？うそでしょ私も掛けられるの！？！
「何故！？」
ベッドの上で思わず叫ぶと、しのぶさんに「それは言えませんけど…」と言われてしまった。
「目が覚める前に鴉を飛ばしたので、そろそろお迎えが来ると思いますよ？」
「え」
(誤字失礼しました、ご指摘ありがとうございます…！)
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楓音(プロフ) - 作品とても楽しく読ませて頂いています！初の登場時からずっと気になっていたのですが、「炭治郎」を「炭次郎」と書き間違えていたのが気になってご報告させて頂きました💦ご不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません💦 (2022年3月22日 18時) (
レス) @page6 id: 5a612b3e43 (このIDを非表示/違反報告)
むい推しの人 - 初コメです〜。一つ気になったことがありまして…。「連れていく」で登場した夢主ちゃんの服のことです。膝上の短い袴ってどんなやつですか？変に細かいところ気になってしまいました…すみません。長文コメ失礼しました！ (2019年9月22日 14時) (レス) id: 00103e9837 (このIDを非表示/違反報告)
風雅(プロフ) - 初コメ失礼します。無惨の名を言うと殺されるという呪いは発動しないのですか？無惨に限って例外はないような気がするので。今後の展開が気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月3日 21時) (レス) id: 0b2ef933c6 (このIDを非表示/違反報告)
衣鶴奈(プロフ) - 14ページ目、悲鳴島ではなく悲鳴嶼だと思います.......物語は面白いので、更新頑張ってください！ (2019年8月30日 2時) (レス) id: 8c5e0feeb8 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - オチを宇髄さんに一票！ (2019年8月27日 18時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり@3回目 | 作成日時：2019年8月22日 20時
