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朝から ページ34

「これ、私が見て…………いや、何も見なかったことにしよう…」




ページの一番下に書いてあった、当時の柱の種類らしい一覧を見て、私は数秒黙り込む………ふとそう呟いた。


日……って、あの耳飾りの剣士のことなのかな…?


それを言うと月は、ほぼほぼ上弦の壱のあの6目になるけど……まさかあれ、元柱なのか?


鬼と天に至っては所見だし………いやそもそも、これはいつの頃の話なんだ、戦国以前だよね少なくとも。


朝から最重要機密に触れたようで、頭がキャパオーバーしそうだ。


「めっちゃ気になる」


正直。でも、なんか読んだらヤバい気がする。


いやでも、この部屋にあるってことは読まれても大丈夫なんだろうけど………


流石に進んで読む気になれない、よし、何かしらの闇を知りそうな読書は止めよう。


何でこんなヤバいものこんな端っこのしかも私の部屋に詰めてんだろうお館様は。


「……眩しさで焦げ死にそうだけど……外出るか」




もう一度、恐る恐ると襖を開けて、外の様子を見てみる。


幅1メートルくらいの縁側を挟んで、目の前に広がるのは石畳の庭……と、その先に高い竹の垣根。


ここが屋敷の端っこだからか、右側は角になっているけど、左側は先が見えないくらい長い。




「大きい木とか並んで生えてるし、屋根が大きいから庭が影になって……でも所々眩しッ」


半分くらい先が明るく照らされている庭を見つめ、その眩しさに目を細めた。




手を上げて顔を覆いながら部屋の外に出て、のそのそと縁側を歩き出す。


誰も部屋の方に来ないけど、私ここにいる人達の中でどういう立ち位置扱いなんだ……?


柱の人達は昨日の鬼ごっこの後どうしてるんだろう……と思いながら、曲がり角を曲がる。




____と、曲がり角の先から歩いて来た人影を見て、私は心臓が口から飛び出そうになった。




曲がった先に見えたのは、今まさにこちらに歩いて来ていた煉獄さんだ。


曲がった途端に硬直した私を見て、向こうも「む」と呟いて足を止めた。


「………煉獄、さん…?」


昨日名前聞いたし、不思議がって聞いてもいいよね…?


私がそう呟くと、目の前の彼は「うむ!」と大きく頷いた。


「丁度、お館様より君を連れて来るよう仰せつかっていた!共に来てくれ!」

「えっ…あ、分かりました…?」


くるっと踵を返して既に歩き出してしまった煉獄さんの後を、私は慌てて小走りに追いかけた。




…………お館様の、お呼び出し……?

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楓音(プロフ) - 作品とても楽しく読ませて頂いています!初の登場時からずっと気になっていたのですが、「炭治郎」を「炭次郎」と書き間違えていたのが気になってご報告させて頂きました💦ご不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません💦 (2022年3月22日 18時) (レス) @page6 id: 5a612b3e43 (このIDを非表示/違反報告)
むい推しの人 - 初コメです〜。一つ気になったことがありまして…。「連れていく」で登場した夢主ちゃんの服のことです。膝上の短い袴ってどんなやつですか?変に細かいところ気になってしまいました…すみません。長文コメ失礼しました! (2019年9月22日 14時) (レス) id: 00103e9837 (このIDを非表示/違反報告)
風雅(プロフ) - 初コメ失礼します。無惨の名を言うと殺されるという呪いは発動しないのですか?無惨に限って例外はないような気がするので。今後の展開が気になります!更新頑張ってください! (2019年9月3日 21時) (レス) id: 0b2ef933c6 (このIDを非表示/違反報告)
衣鶴奈(プロフ) - 14ページ目、悲鳴島ではなく悲鳴嶼だと思います.......物語は面白いので、更新頑張ってください! (2019年8月30日 2時) (レス) id: 8c5e0feeb8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オチを宇髄さんに一票! (2019年8月27日 18時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れんり@3回目 | 作成日時:2019年8月22日 20時

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