Sweet butterfly〜Donghae〜

ズキズキ ページ5

*



この人には悟られてはいけない。
ううん、もちろん、他の誰にも…


ﾄﾞﾝﾍオッパは人のもの。


それ以前に、あたしの事なんて弟くらいにしか思ってないんだし
どうこうなるわけもない。


ズキズキ痛む小さな胸を押さえた。


「そうそう、ハニの来週の衣装なんだけど」

「え？あ、はい！」

「どんなのがいい？曲調が明るいからやっぱり明るいカラーの方がいいわね」

「あ、あの！だったら！
ﾄﾞﾝﾍヒョンが日本で出した新曲のあの衣装みたいなのダメですか？
あたしあれすごい好きで…」


あの衣装を着たﾄﾞﾝﾍオッパ。もうめちゃくちゃ可愛くてカッコ良くて
MVなんか、何回見たことか！


日本の歌番組だってYouTubeでヘビロテして見てダンスだって完コピできちゃうもんね。


「うーん、あれか〜。そうね〜。わかった。あんな感じね。任せて！」

「オンニ、コマウォ〜！」

「本当にハニはﾄﾞﾝﾍが好きなのね」

「うん、好き…ってえ！？」

「ふふ、正直者」

「え！？いや、違くて！あの、それは先輩として、って意味で」

「わかってるわよ？何か別の意味でも？」

「え、いや。あはははは…」


………。


しまった。墓穴を掘ってしまったかも。
ああ、こんなんじゃいつかみんなにバレちゃう。



「あ、そうだ、おーいハニ〜！」


楽屋からﾄﾞﾝﾍオッパがひょこっと顔を出した。


「だから語尾伸ばすのやめてってば！」

「あは、今夜お前も来る？」

「どこに？」

「うちの店！ｼｳｫﾅのお見合い相手来るんだ！」


そうだ。ｼｳｫﾆオッパがお見合いした相手。
この前ギュラインでクラブ行った時バッタリ会ったんだ。

ちょっと冷たそうだったけど、悪い子には見えなかったな。


「ああ、あの子…行く！！」



*

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