36.愛情と愛憎 ページ36
.
「きっと…ちゃんと話を聞いてくれる。」
そう信じてる。
・
・
そうやって朝を迎えて
大『ほんまに…着いていかんでいい？』
忠義くんが心配そうな顔して玄関まで見送る。
「大丈夫です！ちゃんと戻ってきます！」
大『…行ってらっしゃい』
「いってきます！」
そう元気に笑って、忠義くんと別れた。
ドキドキしながらも、横山さんの家の鍵を開けて、
「ただいま…」小さな声でドアを開けた。
まだ朝早いから、寝ているのかな。
横『おかえり。』
リビングの方から、横山さんがこっちに来た。少し緊張が走る。
「あの…っ！？」
それは、あまりにも一瞬。
…気がつけば壁に押し付けられて『心配したやん』と、横山さんが笑う。
「よ、こやまさんっ、話がありますっ」
横『なに？』
「わたしっ、…忠義くんが好きですっ…」
横山さんの手が、私の首を掴んで、締め付けるから、苦しい。
横『大倉に戻ったん？』
「っ、苦しいですっ、離してっ」
そう言うと手が首から外れて、私は床にへたりこむ。
「はぁ…横山さん、わたし…」
もっと息を整えたいけれど、ちゃんと伝えなきゃ。ちゃんと。
「私、忠義くんが好きです」
横『はぁ…まだ言うてるん？』
へたりこんだわたしと目線を合わせるように、横山さんはしゃがんだ。
横『なぁ』「っ、」
顎を上に上げられて、目が合う。
横『むっちゃ悲しかったわ、
風呂から上がったらおらんねんもん』
そう呟き、床に押し倒し私に跨って…
「き、聞いて！横山さん！」
怖いよっ…
「忠義くんが好きなのっ、横山さんごめんなさいっ」
裏切ってごめんなさいっ…
横『謝罪いらんねん』
横山さんをこんな風にしちゃった。
横『こっち戻ってきたらええだけの話やろ』
わたしのせいで。
「忠義くんが『なあ！』私の胸ぐらを掴んで怒鳴った横山さんに…身体がビクつく
そんな私を見下ろし、不敵に笑った。
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ふみ(プロフ) - 号泣…… (2018年11月21日 10時) (
レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - なんだか、切ない展開なのですか？？もう、泣いてるんですけど……(；＿；) (2018年11月21日 7時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - いつも楽しみにしています！でも、読む度ドキドキしてます！ 毎日の更新がすごく楽しみです！！！ (2018年10月15日 22時) (レス) id: 173ae5ab39 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - あー胸が苦しくて毎回読むたびに心臓バクバクしてます！この後も楽しみにしてます！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: eb27484988 (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - どうしてこんな風になっちゃんたんでしょうね 誰も悪くないしみんなずるいと思うし。いつのまにか強い女性になっていた主人公ちゃん。更新楽しみにしています (2018年10月11日 20時) (レス) id: cec7d133e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年10月9日 19時
