25.上書き保存 ページ25
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横山さんっ、横山さんっ、…心で何度も呼んで求めて。部屋に戻って横山さんが眠るベッドに潜り込む。
「うっ、泣…うっ」
ぎゅうっと抱きついて、
横山さんのパジャマに涙のシミを作っていく。
横『……』
ギュッと抱きしめ返されて、
横山さんが起きたことを知って。
「よごやまざん…」
見上げると
横『また泣かされたん』
「え、」
私の髪に顔を埋めて、『…行くからやん』と、寝起きのガラガラした声で言われた。
「ごめんなさい…っ」
謝ったのと同時に、忠義くんが帰ってくる足音がして、ドアが開いた。すると横山さんは私の身体を自分に引き寄せて、ホールドしてる力を強める。
私は横山さんにすがりついていて、横山さんは私を守るように、忠義くんにから見えないよう抱きしめてくれてる。
大『横山くん、、Aと話させて』
横『さっきしとったんちゃうん？』
大『……してたけど』
横山さんは忠義くんに視線は向けず、抱きしめたまま話してる。忠義くんも忠義くんで、玄関で突っ立ったまま話してる。深夜にこれ以上話したらみんな起きちゃうな、と思いながらも、横山さんに守られてるのが嬉しくて。
…こんなの、忠義くんにされた事ない。お化け屋敷に入れば、私よりビビりまくる忠義くんを守ってあげるし、雷、わたしも怖いけど…びくつく忠義くんの為に、私はカラオケ大会を開催する。虫が来たら忠義くんに触るな！ってなるし、私が追い出すし。
「(守ってもらうのって…
こんなんなんだ…)」
って横山さんをまた見上げると、
チュ。とおデコに当てられた唇。
「(さっき忠義くんにされたとこ…)」って思うけど、、、こうゆう事なんだろうな。こうやって上書きされていくんだ。
横『お前も寝たら？明日もあるんやし』
大『……』
忠義くんはそれ以上何も言ってこない。
布団に入る音だけ聞こえた。
…もういいんだ。
…私の事に関して話すのはもういいんだね。
早いなあ。バカ。…アホ。
結局、沖縄の旅行は、私にとっても忠義くんにとってもなんの進展にもならなかった。
忠義くんって
私の事どう思ってるの？
…ずっと聞きたかった答えを知る日がまさか、
あんな形で…、やってくるなんて。
この時の私はまだ、知らなかった。
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ふみ(プロフ) - 号泣…… (2018年11月21日 10時) (
レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - なんだか、切ない展開なのですか？？もう、泣いてるんですけど……(；＿；) (2018年11月21日 7時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - いつも楽しみにしています！でも、読む度ドキドキしてます！ 毎日の更新がすごく楽しみです！！！ (2018年10月15日 22時) (レス) id: 173ae5ab39 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - あー胸が苦しくて毎回読むたびに心臓バクバクしてます！この後も楽しみにしてます！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: eb27484988 (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - どうしてこんな風になっちゃんたんでしょうね 誰も悪くないしみんなずるいと思うし。いつのまにか強い女性になっていた主人公ちゃん。更新楽しみにしています (2018年10月11日 20時) (レス) id: cec7d133e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年10月9日 19時
