*友達なんて* 【御幸一也】

STORY 7 ページ8

御「一個ちょうだい？」



なんだこいつはさっきもクリームパン取りやがって…


みかんだぞ？

私の大好きなみかんをくれだと？



すっげぇニヤニヤしながら言ってるし…

手、出してるし…



あげちゃった…


そしたら隣にいる倉持だっけ…そいつもくれって…



ふざけんなぁ〜！


まぁ、あげちゃったけど…！




放課後屋上に行った


放課後の屋上は一番好き…




コンクリートの地面に大の字で寝そべった


風邪が頬にあたって気持ちいい…


あぁ…眠くなってきた…



目を閉じた…





・





・





ん？なんか…暗い？

いや、目を瞑ってるからなのもわかるけどなんか暗い？




『…』




目を開けた


そこには…




御「…」



見たことのある顔があった


そいつは私の頭の上の方でしゃがんでいる…



なにしに来たんだ…



そう思ってると




『んい…』


御「…」




両手で頬を掴まれた


そして横に伸ばしたり縮めたり…



こいつは一体なにがしたいんだ…


『にぁうぃふぅんふぁお〜』←(なにすんだよ〜)


御「…」



無視かーい！ΣL(ﾟ∀ﾟL)



『ん〜ぃい〜うぃい〜』


御「…」


『はぁ〜ひゃ〜ひ〜ひぇ〜』←(はなして〜)



そう言うと離した…



『…』


御「お前帰んないのか？」


『帰りたい時に帰る』



ほっぺ痛いんだけど…

摩りながら言った



御「ふーん…」


御幸は私の隣に座った



あ、御幸って野球部だよな…部活……



『部活は…？』


寝ながら言った



御「今日は休み」



『いつも一緒にいる人は？』←名前思い出せなかった


御「倉持？あいつは多分後輩いじり」



え…後輩いじり？




疑問符がたくさん浮かぶ中


御「お前って友達とか一緒にいるやつとかいないの？」



いきなりの質問にびっくりした…


友達ね…



『いないよ、作る気もない』


御「そう…じゃあ俺がお前の友達になってやる」


待ってさっきの聞いてたよね？

作る気ないって言ったよね？



『断ります』


御「無理やりでもなるから(にや…)」



なんだよその自身にみちあふれた笑顔は！

私は絶対お前と友達になんかなんねぇーからな！

つーか、友達自体作んねぇ！

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