【募集企画】文豪学園は今日も賑やか【文スト】

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ｰ桜庭sideｰ

購買で買い占めた飴玉をポケットに突っ込んで歩いた。甘味依存症だと同僚は勿論、生徒にまで言われるのだが、仕方が無いだろう。甘いもの無しで生きるには、少々この世は苦すぎる。程々の甘みがあってこそ、人生というものは面白いのでは無かろうか。少なくとも俺はそう思うから今日をこんな風に生きている。

「桜庭！飴ちょうだい！」

「せめて先生を付けろ」

江戸川に敬語を使えというのは無理な話だが、それでも言ってしまうのが癖というか、何と言うか。まあ、良いよね。

「僕に敬語を求めるなんて桜庭は諦めないね」

いけしゃあしゃあと言い放つ江戸川によく効く一言を思い浮かべる。取り敢えず、この名前を出してさえおけば江戸川は黙る。そして言う事をきく。

「…福沢理事に言うぞ」

そう、江戸川は福沢先生の名前を出せば黙る。其れは何故かと言うと、江戸川は福沢先生に心底惚れ込んでいるからだ。ああ、でもそれは恋愛的な奴じゃなくて、人間として、なのだが。

まあ俺も、江戸川の気持ちが分からない訳では無い。福沢先生は、あのぶっ飛んだ理事共の中で唯一マトモなのだ。それに、シンプルにカッコイイ。俺が女だったら抱かれたい。

「うっ」

狼狽える江戸川を一頻り見て満足したので苺味の飴を握らせた。途端、何時もの威勢の良さが戻るのだから、単純というか何と言うか。

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次は凜華さんです！御願いします！

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