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「今までそんなこと気にしてなかったじゃん」

「過去のことは反省してます。ユンギさんが芸能人だってもっと認識して接しなきゃいけなかったって」

「なんだよそれ。俺がそういうの求めてないんだからよくね?」

「で、でも…そのファンの子たちもいっぱいいるでしょうし、もし見られたり…そのスキャンダルとかになったら」


俺の言葉に珍しく引かずに反論してくるA。そんなAの様子に、まさか…と思う。


「A、俺のこと知った?」

「………」


黙り込んでしまったAの様子に俺の予想が当たったことを知る。

あぁとうとうAも知ってしまったのか。別に隠してたわけじゃないけど、やっぱり知らないのは新鮮だったし。アイドルじゃない俺を受け入れてくれるのは嬉しかったから少し残念な気持ちになる。でも知ったからって俺を避けようとするのは許せなくて。


「ねぇ何で知ったの?今まで知ろうとなんてしなかったでしょ」

「…偶然、ユンギさんが撮影をしているのを目撃したんです」


Aの言葉に驚いて顔を覗き込めば、「数週間前」と答える。


「都心に買い出しに行っていて…そこでたくさんのファンが見学していて、その中心にユンギさんとグループの人たちが居ました。一緒に居たシスターに教えてもらって」

「あぁあの時…そっか、あそこにAいたんだ。ずっと会えなくてやきもきしてたのに、そんな近くに居たんだな」

「ユンギさん、わたしの知らない人みたいでした」


そう言うAの表情が悲しそうで俺まで悲しくなる。


「けど…とっても素敵でした。そしてファンの人たちにすごく愛されてるんだなって思って。ちゃんと笑い合える仲間もいるって分かって、それで、その…」

「俺のこと素敵だって思ったんだ?」

「はい。アイドルなユンギさんも十分に魅力的でした。でもだからこそ、わたしとこんなことしてちゃだめです。あんなにファンの人たちがいて応援してるのに」

「そうやってAは俺から離れていくわけ?」


俺に抱きしめられて身動きは取れないけれど、やっぱり言葉では拒絶しようとするA。少し強い口調で問いかければ彼女は泣きそうな顔をしていて。あぁ馬鹿だなって思う。


「A、もう一度言うけど。俺が好きっていったらどうする?」

「っ…あり得ないこと、です」

「何で?」

「だってユンギさんは世界的に有名な人で…すごく注目されてる人なのに」


やっぱり悲しそうな顔をしていうA。


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涼音1006(プロフ) - 藍さまのお話を読むと、しっとりした空気を感じたり、優しいメロディーが聞こえてくるようでとても心地良いです。1日の終わりにベッドの上でゆっくりと読み返すのが楽しみです。これからも応援しております!お身体にきをつけて下さい(*^^*) (2021年6月3日 20時) (レス) id: 12686616a5 (このIDを非表示/違反報告)
涼音1006(プロフ) - 藍さまはじめまして!「キミと奏でる〜」のキラピュアなユンギ氏と(←言い方)、「ひと夏〜」のチャラ甘で砂糖増量(←言い方!)なユンギ氏が最高すぎて、ここ数日で一気読みさせて頂きました♪続→→ (2021年6月3日 20時) (レス) id: 12686616a5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 天然記念物さん» こちらこそ素敵なコメントありがとうございます。1番だなんて、そんな恐れ多いお言葉!嬉しい限りです。次回もキュンキュンできるような作品をお届けできるよう頑張ります。 (2018年8月20日 23時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
天然記念物(プロフ) - とても面白かったです。今まで読んだ中で私的に1番キュンキュンしました!素敵な作品をありがとうございました。次回の作品も楽しみにしてます。 (2018年8月20日 22時) (レス) id: 70eef4ddd6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年8月12日 12時

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