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「 教えてくれるって

言ったじゃん ！！ 」







拗ねたように頬を膨らませて

私に詰め寄ってくる 。








あぁ 、どうして

こういうときに限って

レジに他の客がやってこないんだろう 。









「 ね 、教えてよ 。」









まっすぐに見つめてくる瞳から

逃げるように目を逸らす 。









しつけ ー 。汗









だけど 、教える気は全くない 。









あぁ 。

このまま 、ずっと黙ってたら

諦めて帰ってくれるかな 。









そう思っていると 、

奥から店長が顔を出してきて 。









「 Aちゃん 、在庫チェック

してもらってもいいかな 。」









「 あ 、はい 。」








「 よろしくね ー 」








そう私に指示して

また奥へと消えて行った ……




って 。








「 Aちゃん 。」










バッと顔を上げると

さっきの拗ねた表情と打って変わって

満面の笑顔のやつ 。









そう 、やらかした 。



普通に名前を呼ばれて

返事してしまった 。






はい 、名前がバレた 。








てか 、てんちょおおおおおお 。泣








いつも 、君って私のこと呼ぶ癖に

どうして今日に限って

名前で呼ぶんすか …









「 Aちゃんかぁ ！

想像してたのと全然違う名前だった ！ 」









…… どんな名前 想像してたわけ 。


Aって 超 普通じゃんか 。









「 俺 、キム テヒョンだよ ！

テヒョン 、テヒョンくん 、テテ 、

Aちゃんはどの名前で俺を呼びたい ？ 」









呼びたくないわ 。


どの名前でも 。









…… それにこっちは 、

あんたの情報なんか求めてないんだよ 。








「 呼びません 。」









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