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「 …… やだった ？ 」







こくりとどこか

気まずそうに頷く彼 。








「 ジフン 、Aちゃんのこと

可愛いって言ってた 。」







…… ジフン ？







「 Aちゃんのこと 、ずっと見てたし 。」








「 あの ー … テヒョンくん 。

その 、ジフンって誰 ？ 」









そう聞いた途端

目をパチクリさせながら私を見つめる 。









「 え ！！ 俺の隣にいた 、

Aちゃんの斜め前に座ってたやつ ！ 」









「 え 、あぁ … 」









や ば い 。

全く覚えてない 。







てか … 今更気づいたよ 。




私 、ずっと合コンの間 、

テヒョンくんのことしか見てなかった … な 。









「 あ ー … 覚えてないや … 」








そんな自分に何だか戸惑う 。









「 それがやだったから 、

Aちゃんも連れてきちゃった ！

でもAちゃんがジフンのこと

覚えてないなら安心した ！！ 」









満面の笑顔 。









…… テヒョンくんって 、

本当に私のこと …

好きでいてくれてんだ …








とくんっと胸が音をたてる 。








「 ね ー 、腹減らない ？ 」







自分のお腹をさすりながら

はにかむテヒョンくん 。









「 …… あ ー 確かに

私 全然 食べてないけど …

って 、テヒョンくん結構食べてなかった ？ 」









「 え ー 食った気しな ー い 。 」









…… どんだけ 。








「 ね ー Aちゃん

飯 食いにいこうよ ！ 」








「 え 、あぁ … 」





今から家帰って

ご飯作るのも怠いしな …







「 うん 、いいよ 。どこ行くの ？ 」








「 やった ！！

すげ ー 美味いとこ 俺 知ってるよ ！

そこ行こうよ ！！ 決まり ！ 」







嬉しそうにスキップしながら

私の前を行くテヒョンくんを見て

自然と頬が緩んで 。








いつの間にか 、

楽しい気分になっていた 。









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