1 2 0 円 に な り ま す 。

0 4 円になります 。 ページ4

*








分かりませんオ ー ラを

出しまくって彼を見つめると 、

コホンッと咳払いをして 。







ダンッとカウンタ ー に

両手をついて私を見つめてくる 。









「 つまり 、

俺の彼女になってほしいってこと ！ 」









……… なるほど 、






'' 店員さんください 。''





って告白のつもりだったのか 。









分かりづらいわ ！！









…… って 、告白 ？

え 、俺の彼女になってほしい ？









「 あの 、こちら 、

一点で120円になりますので 。」









「 え 、店員さん 、

スル ー しないでよ ！！ 」









いや 、するだろ 。






こんなイケメンが

私みたいなやつを彼女にしたいって

ありえなさすぎる 。







ただの冷やかしだとしか思えない 。





よって 、スル ー 。









「 あの 、早く120円

払っていただけますか 。」









客に対する態度ではないということは

重々に承知しているが

早くしろというように手を彼の前に出す 。








「 やだ 。払わない 。」








かちん 。








「 店員さんが

ちゃんと返事してくれるまで

俺 払わない 。」







ぷちん 。








「 では 、払う気がないんでしたら

商品をお戻しください 。」








「 やだ 。欲しいもん 。」









ぶちぶちぶっちん 。








じゃあ 、払えや ！！









完全にブチ切れて無言になる私に構わず

にこにこと顔を伺ってくる 。









「 だから 、返事してくれたら

ちゃんと払うってば ー 。

ね 、俺の彼女になってくれるの ？

それともならない ？ 」









「 ならないです 。

こちら 、120円になります 。」









なるわけね ー し ！！



てか 私 、

何回 オレンジジュ ー スの値段

言ってんだよ 。









*

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