1 2 0 円 に な り ま す 。

2 3 円になります 。 ページ23

*







あぁ 、だるい 。








ぼ ー っとしながら

店内をモップがけ中 。







…… あ ー

客がいなかったら気楽でいいや 。







ずっとこうだったらいいのに 。









なんて思った直後 、自動ドアの開閉音 。









…… ち 、






や 、やば 、


今 、舌打ちしそうになった 。汗








「 いらっしゃいま … 」








「 やっほ 、Aちゃん 。」








嫌々 、顔を向けた途端 、

心臓が一気に高鳴った 。







ひ 、ひいおおおおお ！！


ジンぱいせん ！！






ジン先輩 ！









「 い 、いらっしゃいませ ！

ジン先輩 ！！ 」









たった今 、私の乙女モ ー ドが

完全にONになりました 。








「 今日もバイトなんだ ？ 」







「 そうです 、そうです ！

頑張ってます ！！ 」








こくこくと何度も頷くと 、

ふわっと自分の頭にジン先輩の手が触れた 。








「 偉いな 、俺も見習わないとね 、 」






撫で撫で 。(白目)







「 いえ 、私なんてそんなっ 、」







今 多分 …

すごい顔真っ赤だと思う 。







私に柔らかい笑みを向けると 、

ドリンクコ ー ナ ー に行くジン先輩 。









「 Aちゃんの好きなジュ ー ス何 ？ 」








「 え ？ あ 、これですこれ ！ 」







突然の質問に

慌ててピ ー チティ ー を指差すと

ジン先輩がふわっと優しく笑う 。








「 ピ ー チティ ー か … 可愛いね ？ 」







'' 可愛いね ''









……… ピ ー チティ ー



好きで良かった 。泣








「 じゃあ …

頑張ってるAちゃんにご褒美 。」








そう言ってピ ー チティ ー を手に取る 。








「 え ！？ ご褒美 ！？ 」






「 そ 。」








あぁ ！！ この優しい笑み …

王子様すぎる …








「 あ 、ありがとございます ！！ 」








バイトしてて良かった 。(真顔)









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