1 2 0 円 に な り ま す 。

1 8 円になります 。 ページ18

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「 お疲れ様で ー す 。」









やっと … ！！


5時間労働 終了いたしました ！！



コンコンッと肩を片手で叩く 。



…… ばばくさ …









「 Aちゃん 、

廃棄あるんだけどいる ？ 」






更衣室にいると

店長が店から顔を出してきた 。









「 あ 、はい ！

ありがとうございます ！」







廃棄とは 、

消費期限が近くなって処分する商品のこと 。







コンビニのバイトの得する部分がこれ 。








肉まんとか弁当とか飲み物 、

期限が近いものを持って帰れるのだ 。








おかげで食費が浮きます 。








「 じゃあ 、はい 、これ 。」





スッと廃棄が入った手提げを渡される 。








持った感触 、ずしん 、重い 。





わ 、いっぱい入ってる ！！

…… にやにや 。









「 ありがとうございます ！

お疲れ様です ！ 」









5時間働いた達成感と

収穫があった喜びで 、いい気分で店を出る 。









「 Aちゃん ！ 」









…… のも 、つかの間 。







電信柱にもたれかかっている 、

…… 彼の姿を見つけてしまった 。









「 …… な 、何で … 」








思わず立ち止まる私のところに

にこにこしながら近づいてきた 。









「 Aちゃんが心配で

迎えにきちゃった ！

不審者に襲われたら大変じゃん ？ 」









私からしたら


………… お前が不審者だよ 。








「 大丈夫です 、

一人で帰れますから 。」









そう彼に言い放ち 歩き出そうとしたとき

腕を強く引っ張られて 。









「 だから 、一人で帰れ … 」









腕を振りほどこうとしたとき 、

自分の目の前を

猛スピードのバイクが通り過ぎる 。








「 あ … 」








多分 今 、

引っ張られてなかったら

ぶつかってたかも …









「 Aちゃん 、マジ 危ないよ 。」









振り返ると

真剣な表情をした彼 。







…… に 、何も言えなくなってしまう 。








「 Aちゃん 、右だよね ？ 」









こくり 。

彼の言葉に黙って頷いた 。









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