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「Aヌナ…僕、Aヌナが好きです」
緊張しながら、でも真っ直ぐな目をして初めてわたしのことが好きだと伝えてくれたジョングク。
「もー!A、また休みを入れなかったでしょ。この日とこの日は休みにしたからね」
いつも勝手にわたしのシフト表見て怒って、わたしの了承を得ずに休みにしてしまうジョングク。
「ふふふ、僕はもっとAのことが好きだよ」
わたしがたまに好きだと恥ずかしながら伝えれば、本当に嬉しそうな顔をしてわたしよりも好きだと伝えてくれるジョングク。
これだってぜんぶ、ぜんぶ温かくて素敵な思い出で。でもなんだかどれもお互いが混じらない記憶のかけらで、混乱する。どれもわたしとジョングクとの思い出なのに。わたしが2人いるみたい。不思議な感じがする。そんな幸せな思い出の中に、ちらつく苦しそうなジョングクの姿があった。
「えっと、ジョングク、さん?」
「はい、ジョングクです」
確認するように聞いたわたしに泣きそうな顔して答えるジョングク。
「そんなことを絶対に言わないで。自分で良かったなんて、僕の代わりになれて良かったなんて、そんなの嬉しくないです。打ち所が悪かったら死んでたかもしれないのに!」
同じように苦しそうに、今にも泣きそうな顔をして言うジョングク。
「でも僕は…ヌナが辛そうにしているのを見るのが辛いです」
わたしの車椅子を押しながら言うジョングク。表情は見えなかったけど、きっと同じように苦しそうな顔をしているんだとその時に思ったんだ。
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あれ?車椅子…?わたし、怪我したんだっけ?ああ今まさに怪我してるんだよね。事故に遭ったんだから。
違う、そうじゃない。今事故に遭って意識失ってるんだよね。わたし死にそうなんだよね。なのになんでもう車椅子に乗っている記憶があるの。
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セナ - まさかの記憶喪失だったという展開にとても驚かされました...!!!次回作も楽しみにしております(*^^*) (2021年8月11日 12時) (レス) id: 1946a1a89c (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ゆうりさん» ありがとうございます!こちらこそ嬉しいお言葉を頂けて感謝でいっぱいです。ぜひぜひ、次回作もお付き合い頂けたらと思います。 (2019年2月27日 19時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます!毎回みき様の素敵なお言葉に癒されておりました。タイトル通りひたすら優しさを漂わせていたお話だったのでそう言っていただけて嬉しいです。もし機会があれば書いてみたいと思います。 (2019年2月27日 19時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 完結お疲れ様でした!!!とても好みの話でいつも楽しみに待っていました!次回作も時間がありましたら待っていますのでどうぞよろしくお願いしますm(__)m最後まで楽しませてくださってありがとうございました! (2019年2月25日 14時) (レス) id: 5e5d1321e9 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結お疲れ様でした。悪い人がいないとてもしあわせな話でした。この2人のしあわせな姿をずっと読み続けたいし、事故に遭う前の2人のしあわせな話も読んでみたいです。いつも更新楽しみにしていました。ありがとうございました。 (2019年2月25日 12時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2019年2月20日 20時