【JK】優しさしか溢れてない世界で 3

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「もしもの話だから」

「それでも嫌だ」


何を言っても嫌だって言うなって思って、ちょっと考える。


「じゃあ生まれ変わっても」

「うん」


今度は頷いてくれて良かったって思って、そのまま話を続ける。


「生まれ変わって違うわたしになったとしても、きっとジョングクに恋すると思う。ジョングクに惹かれると思うの」

「僕だって同じ。僕のことを忘れたAだって、全く違うAになっても、ずっと好きで居続ける。Aしかいらない」

「ありがとう。大好きだよ」

「僕は愛してる」

「ふふふ、わたしも。愛してる」


ジョングクがわたしを好きだと愛してると言ってくれるだけで、優しさに包まれる。ジョングクのその優しさを感じて、ああわたしは愛されてるなって実感する。

だからわたしも同じようにジョングクを優しさで包み込みたい。わたしの愛を届けたい。どんなわたしだって愛してくれるというジョングクに何度もわたしは恋に落ちるから。


「ずっとずっと好きだって、愛してるって言いたかった」

「わたしもだよ。夢の中でジョングクのことを思い出して、何で言わなかったんだろうって思った」

「僕たち同じこと思ってたんだね」

「そうみたい」


嬉しいなって2人で笑い合って。またジョングクが抱きしめてくれる。


「こうやって抱きしめることもずっとしたかった。Aへの愛が溢れて困ったよ」

「ありがとうね、ずっと好きでいてくれて」

「僕こそまた好きになってくれてありがとう」


何度だってきっとわたしたちはお互いを好きになるよね。だってほら、わたしたちの周りは優しさで溢れてる。その優しさに包まれていれば、わたしたちが離れることなんてないよね。





fin


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