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そのままホソギヒョンは僕が泣き止むまでずっと黙って僕の背中をさすってくれていて。戻ろうとも言わなくて。それに甘えて僕は名前を呼びながら、頬や唇に触れたり頭を撫でたり、手を掴んだりAを感じていた。
漸く落ち着いてきて涙も止まったから静かにホソギヒョンの方を振り向けば。
「ん？」
綺麗な笑顔で僕を見ていて。きっと僕の顔は泣き腫らして酷いと思うのに茶化すようなこともしなくて。その顔を見たらまた涙が込み上げてきたのは内緒だ。
「ありがとうございます、行きましょう」
「そうだな。この後、俺達は猛練習が待ってるからな」
「そうでしたね。ありがとうございます、一緒に居てくれて」
「気にすんな。俺はお前より先に覚える自信あるから」
「ヒョンはもう知ってるんだから当たり前じゃないですか。同じぐらいのスピードで僕が覚えたら僕のがすごくないですか？」
「はいはい、ウリマンネは凄いよ」
ずっと背中を撫でてくれていたのに。最後はバシッと力いっぱいに叩かれた。でもなんだかそのおかげでシャキッとできて。気持ちが切り替えれたからやっぱりホソギヒョンは凄い。わざと憎まれ口を叩くことしかできない僕とは違うね。
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「ホソガ！」
「なんですか、ジニヒョン」
「今日、検査結果出るの何時だっけ？」
練習室にそんな言葉が聞こえてきて僕はぴくっと反応してしまう。
あれから病院を後にした僕とホソギヒョンは事務所の練習室に戻って、無心で練習に励んだ。あんなことをヒョンと言い合っていたけど、やっぱり構成に関わってただけあってホソギヒョンは殆ど分かってて。一から学ぶ僕との差は大きかった。それでもちゃんと完成させるって言ったんだからって、必死にヒョンについて行く。
日付が変わる頃には漸くマシなものに出来上がっていて。ホソギヒョンはもう練習室に居る必要はないのに、まだ気に入らないからってそれらしいこと言って僕に付き合ってくれて。その優しさにまた泣きそうになった。
そして今日。全体で合わせる練習に置いて行かれることもなく、フォーメーションの確認とかできて。ちゃんとタイミングも合わせることができたからホッとした。練習室の隅で見守っていたマネヒョンも安堵したようで、一息ついてようやく部屋から出て自分の仕事に向かっていた。
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セナ - まさかの記憶喪失だったという展開にとても驚かされました...!!!次回作も楽しみにしております(*^^*) (2021年8月11日 12時) (
レス) id: 1946a1a89c (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ゆうりさん» ありがとうございます！こちらこそ嬉しいお言葉を頂けて感謝でいっぱいです。ぜひぜひ、次回作もお付き合い頂けたらと思います。 (2019年2月27日 19時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます！毎回みき様の素敵なお言葉に癒されておりました。タイトル通りひたすら優しさを漂わせていたお話だったのでそう言っていただけて嬉しいです。もし機会があれば書いてみたいと思います。 (2019年2月27日 19時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 完結お疲れ様でした！！！とても好みの話でいつも楽しみに待っていました！次回作も時間がありましたら待っていますのでどうぞよろしくお願いしますm(__)m最後まで楽しませてくださってありがとうございました！ (2019年2月25日 14時) (レス) id: 5e5d1321e9 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結お疲れ様でした。悪い人がいないとてもしあわせな話でした。この2人のしあわせな姿をずっと読み続けたいし、事故に遭う前の2人のしあわせな話も読んでみたいです。いつも更新楽しみにしていました。ありがとうございました。 (2019年2月25日 12時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年2月20日 20時
