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「一昨日はどうだったのよ、Aさんよ」

月曜日の8時。
一限が始まるのは8時半からだからクラスは話し声で溢れている。昨日どこに行っただとか、あれを食べただとか。


『なーにが?』

グクとのことを聞きたいのだろう、キラキラした目で私に尋ねるへヨンにとぼけたふりをする。


「もーわかってんでしょ!」

『残念ながらへヨンの期待することはなにも…』


私の言葉に一気に肩を落とすへヨン。
かわいいなあ。
純粋で、やさしい。
私とグクなんかとは大違い。
このまま汚いことなんかなにも知らないままで友達でいてほしい。だって、こんな汚い私を知ったら、私のこと嫌になっちゃうでしょう?


『…あったよ(笑)』

「う、ええええ?!そーなの?!どんな?!どんな?!」

『えーー秘密』

「いいもん、ジョングクに直接聞こー」

『ちょ、ちょちょちょ』


うふふ、なんて言ってスマホを取り出すへヨンを制す。


「なにがあったの?へヨンちゃんに教えてごらんなさい?」

『…へヨンのお望み通りになりましたよ〜全部』

「………ん?」

『だからそのまんま。』

「わたしなんて言ってた?」


いや、この前のこともう忘れちゃったの?


『だからね?へヨンが告白してみれば?って言ったからさ。したら、いいよ付き合お、って。
そんだけのはなし。』

「………ほ?」

『ほ。』


ほってなんですか。


「…ええ!ほんとう?!」

『だからそうだって言ってる…』

「よかったね!!!」


…そっか。そういう反応だよね。
わたしはこんな変な恋愛を初めて体験してるから、どうしてもなんだかモヤモヤしちゃってふわふわ出来ないや。


『……ありがとう』



おまけに頭もぼーっとする。
昨日はバイトが終わって、それから溜めた課題を徹夜でやったからかな。

それとも、

あの瞳を思い出してしまうからかも。

あの、黒くて濁ったように見えるけど本当は澄んでる瞳。



「おれも、すきです」



なんて。
ばかみたい。
知り合って間もない人間にさ。


敬語、使ってるんだ。





『あ、へヨンに聞きたいことがあるんだけど』

「なぁにー?」

『ジョングク君の先輩、ってジョングク君のこと、なんて呼んでた?』



なんでこんなわかりきったことを聞いてしまったんだろう。



「んー、グク、だったっけ…」

『……でしょうね』

「え?」

『ううん、なにも。』



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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジョングク、テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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月野(プロフ) - ふゆさん» ありがとうございます。ドキドキハラハラ四角関係?みたいなのとはすこし違いますが、楽しんでいただけたら嬉しいです(^_^) (2018年11月17日 12時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - テテくんの登場にドキドキです。続き楽しみにしています! (2018年11月10日 14時) (レス) id: 8d7e35afef (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - 里珠さん» 読んでくださりありがとうございます!続き書くの遅くて申し訳ないです…できるだけ頑張ります〜! (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - もぐらさん» 読んでくださりありがとうございます!映画やドラマだなんて恐れ多いですがとても嬉しいです。また更新頑張ります! (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - (名前)レンさん» いつもコメントありがとうございます!また更新頑張りたいとおもいます(^_^) (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月野 | 作成日時:2018年3月23日 20時

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