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『じゃあ、グク君。今日からよろしくね？』
「……グク」
ぼそ、聞こえるか聞こえないかくらいの声で彼は言った。
『君、はいやなの？』
「グク がいい」
『ふうん』
「おれはAって、呼べばいい？」
『なんでも、いいよ』
先輩 以外なら、なんでも。
「A」
結局呼び捨てにしたみたい。
なんか笑うとわんこみたいでかわいいなあ。
『うん』
「A」
『何回も呼ばないで(笑)』
「だって、慣れないんだもん。ちょっとだけ緊張する。へへ」
『なーにを。グクレベルなら二股も三股もちょちょいのちょいでしょ(笑)』
されてたらされてたで困るけど。
「え、まって(笑)おれ他に彼女いると思われてるんすか？」
『冗談だよ』
「実を言うと……」
『えっ、まさかほんとにいるの？！』
「今までひとりもいたことないんだよね、彼女」
『……うそ』
「ほんと」
色々と驚きすぎて言葉が出てこない。
その容姿で一度も恋人が出来たことがないのも、
それほどずっと先輩が好きなのも、
それなのに、私の告白をオッケーしたのも。
やっぱり、へんなひとだ。
『……そうなんだ』
「だから、一から教えてよね？Aちゃん」
覗き込まれるように見られて、思わずどきっとした。
先輩と、何かしらはしたんでしょう。
……やめたやめた。
こんなことを考えても仕方ない。
私はグクと目を合わせて、
『仕方ないなあ』って笑った。
一瞬、グクの瞳がぐらりと揺れた。
ふうん。
そうなんだ。
先輩とわたしを重ねるとき、そんな切ない瞳をするのね。
そんなに、似てる？
『じゃあ彼氏さん、家まで送ってくれる？』
『わたしもうすこし君といっしょにいたいんだけど』
こんなニセモノの関係、
どうせなら飽きるまで楽しまなきゃ損でしょう？
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月野(プロフ) - ふゆさん» ありがとうございます。ドキドキハラハラ四角関係？みたいなのとはすこし違いますが、楽しんでいただけたら嬉しいです(^_^) (2018年11月17日 12時) (
レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - テテくんの登場にドキドキです。続き楽しみにしています！ (2018年11月10日 14時) (レス) id: 8d7e35afef (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - 里珠さん» 読んでくださりありがとうございます！続き書くの遅くて申し訳ないです…できるだけ頑張ります〜！ (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - もぐらさん» 読んでくださりありがとうございます！映画やドラマだなんて恐れ多いですがとても嬉しいです。また更新頑張ります！ (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - (名前)レンさん» いつもコメントありがとうございます！また更新頑張りたいとおもいます(^_^) (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月野
| 作成日時：2018年3月23日 20時
