【完】ニセモノの恋をはじめましょう JK

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『帰って』

そう強く言えばジェグォンは悔しそうな顔をして帰っていった。
……これで終わったのかな。
わからないけれど、今は後味だけが悪い。



「A」

『グク、さっきの人はね、』

元カレなの、そう言おうとすると、

「……ストーカーでしょ」

『ストーカーって程じゃ、』

「あんなのストーカーじゃん。家や学校まで知られてんでしょ」

『……うん』

「何言ってやろうか考えてたけど、帰っちゃった」

『……何も考えてないわけじゃなかったんだ』

「そんなに馬鹿じゃないよ」

『そっか』


いつ、先輩のとこに行っちゃうんだろう。

あの電話をとるグクの声が、なんだかいつもと違って聞こえたから。
いつもよりずっと甘く聞こえたから。

わたしは。

わたしは？

……今、私、いやだ、って思ってる。







「で、いつから？」

『へ？』

「いつから連絡きてたの」


あ、ジェグォンからってこと？


『入学、してすぐくらいから』

「……はー？」


まるで不可解でもいうような顔をされる。
な、なにか、わたし変なこといった？






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