水曜定休【BTSビルディング】

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エレベーター内には
男の子のイヤフォンから
漏れ聞こえてくる微かな音楽が流れ

あ、私もこの曲
好きだな〜とか、勝手に共感しつつ

床に座って・・ﾕﾝｷﾞ氏に
どんな文句言ってやろうって
頭の中で罵りつつ←

時折、非常ボタンを押して
っていうのを、何度か繰り返していた

ここじゃ、何の意味も持たない
携帯を時計がわりに・・ジッと眺める

かれこれ・・
1時間ほど経ったかな

何の変化もない・・
ホント、いつ出れんだろう

深いため息を吐いた時・・

今まで、イヤフォンからの音以外は立てず
静かに端っこに留まっていた、男の子が

急に、ガサガサと動き出した


JK『・・んんっ』


って、咳払いしたかと思うと
おもむろに、伸びをしたり

立ち上がって屈伸し出したり
・・エレベーターの狭い箱の中を
ソワソワと行ったり来たり、歩いたり

落ち着きなくなってきてる・・

同じ体勢で居たから・・っていうのも
大いにあるかもしれないけど・・


「・・ねぇ、君」


行ったり来たりしていた足が
ピタっととまって、床に座ってる
私を見下ろす・・

そんな彼を見上げながら


「・・したいんでしょ？」



私の言葉に、一瞬にして
目を大きく見開いた、男の子は

口をパクパクさせて
動揺している感じ


「したいなら、していいよ？」

JK『な・・何言って・・』

「我慢は良くないよ？」


目を白黒させ出し
また身体の前で腕をクロスして


JK『さっき、お子ちゃまには
興味はないって言ってたくせに・・
・・俺をその気にさせればいいって考え？
そういうの、ズルい考えだと思いますけど』


なんて言い出した・・


「はい・・？
何言ってるの？
我慢したら、身体に悪いし・・」

JK『お子ちゃまじゃないし
俺にだって・・
理性っていうのはあるんで』


・・えーっと
なんか話が噛み合ってないかも？


「あのね、理性とか
関係ないと思うんだけど・・
どっちかと言うと、羞恥心じゃない？
君が戦うんだとしたら」


頭にハテナをいーっぱい
咲かせてる、男の子




「したいんでしょ・・トイレ」

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