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『……綺麗に見えたね』


「うん。良かった。Aちゃんと見れて」




すぐ隣にいるのに、真っ暗なこの場所だとぼんやりとしかジミンの顔も見えない。

だけどジミンは私を見ていて、その表情は満ちているように見えた。




「…数年越しに、Aちゃんと見れて、よかった」


『……ごめんね、』




ジミンの笑顔を見ていると、自然と口から漏れていた。


何に対してか。
ジミンは私に聞くことなく微笑んで頭を左右に振った。

握られた手が、ゆっくり離れていく。


見上げた先にいたジミンは、思っていたよりもずっと近い距離に居た。
ゆっくりと瞬きを繰り返すと、離れた手が私の頬を優しく撫でる。


ジミンが何をしようとしているかはわかっているし、言葉は必要無いと思った。

私の願望でもあるのかもしれない。

ジミンが私と同じように、この数年間を埋めようとしてくれてたら良いなって。


目を瞑ると柔らかく触れた唇。
短いキスを、何度か角度を変えながら繰り返した。


唇が離れると、体を抱き抱えられ目の前の小屋へと向かった。




「…ごめん、」




今度はジミンが私にそう言った。

何に対しての謝罪か分からない。
だけど、本当に謝らなくちゃいけないのは私だけ。


だって、ジミンと会えなくなった、会わなくなったのは______









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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン
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リンゴ酢(プロフ) - ほんっっとにこの作品大好きです😭🫶🏻💕ずっと読んでいたいぐらい文章が素敵で感動でしかないです....💞130号室さんの作品大好きです!これからも楽しみにしています🙇🏻‍♀️💕 (11月9日 0時) (レス) @page46 id: 5c0db9e802 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - mmne08171さん» mmne様読んでいただきありがとうございます😢✨ジミン帰ってきてくれーー😭あと数話ですが最後までお付き合いどうかよろしくお願いします💖 (2022年10月22日 21時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
mmne08171(プロフ) - ジミン…どこ行っちゃったのー泣 すごく引き込まれました✨何とも言えない感情です🥲 (2022年10月22日 11時) (レス) @page40 id: 71162c9e08 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - Suzyさん» Suzy様読んでくださりありがとうございます✨大事に大事にと作ってるお話なのでそう言っていただけて嬉しいです😢💖最後までどうかお付き合いよろしくお願いします💐 (2022年10月15日 23時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
Suzy(プロフ) - 切ない···涙出ました。情景が···すごく好きです🌿🥲めちゃくちゃ楽しみです✨🥲🍀 (2022年10月15日 2時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:130号室 | 作成日時:2022年10月1日 0時

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