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おばさんは私を見て微笑むと私の隣に腰を下ろした。
「懐かしいわね。昔もこうして縁側に座って星空を見ていたのを思い出すわ」
今にも降ってきそうなほど、沢山の星。
都会じゃ見れないからこそこの光景だけは何度見ても新鮮な気持ちになれる。
『……おばさんは、どうして私が急に来たいって言ったのか…聞かないの？』
数日前。私は理由も言わず、おばさんに泊まらせて欲しいと伝えた。
おばさんは迷わずに許可してくれたけど…何年も来なかったのに突然来たいなんて言われたら気になるはずなのに。
そう思って聞いたのに、おばさんは意外とでも言うように目を丸めてからフッと微笑んだ。
「あなたが言いたい時に言ってくれれば良いのよ。
Aちゃんがどんな気持ちなのか分からなくてもね、こうしてここに来てくれるだけで嬉しいの。
昔は、ここに来るのが嫌そうだったからね」
『それはただ…』
「いいのよ、ちゃんと分かってるから」
おばさんはまた小さく笑う。
「この家に来なくなったのが、おばさんのことが嫌いになったわけじゃないって分かっただけで、本当に嬉しいのよ」
『おばさんのこと、嫌いになるわけないよ』
「ふふ、嬉しいこと言うのね」
『…ねえおばさん。おばさんはさ、おじさんとどうやって出会ったの？』
「あら、そんなこと聞いてくるなんて、どうしたの？」
『……なんとなくだよ』
「……そうね、いつだったかしら」
おじさんは、私がこの家に初めて来た時にはもう亡くなっていた。
元々おじさんの家だったこの場所。
「…なんとなく、都会が嫌になっちゃってね。
ちょっとした旅に出てたの。それでたまたまこの街に来て、お父さんと会ったのよ」
『……寂しくない？』
「どうして？」
『だってこんな広い家に1人だなん、て……』
何だか踏み込んではいけないことを言ってしまった気がして、咄嗟に口を噤む。
おばさんは私を心見透かしたように数秒空けてからまたいつもの調子で笑う。
「寂しくないわ…なんて言ったら、ちょっぴり嘘になっちゃうわね」
『…ごめんなさい』
「いいのよ、気にしないで。
…何となくこの家にずっと居たいの。ここに居れば、お父さんとずっと一緒に居れる気がしてね。
…でもそれは、あの子も同じなんじゃないかしら」
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リンゴ酢(プロフ) - ほんっっとにこの作品大好きです😭🫶🏻💕ずっと読んでいたいぐらい文章が素敵で感動でしかないです....💞130号室さんの作品大好きです！これからも楽しみにしています🙇🏻♀️💕 (11月9日 0時) (
レス) @page46 id: 5c0db9e802 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - mmne08171さん» mmne様読んでいただきありがとうございます😢✨ジミン帰ってきてくれーー😭あと数話ですが最後までお付き合いどうかよろしくお願いします💖 (2022年10月22日 21時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
mmne08171(プロフ) - ジミン…どこ行っちゃったのー泣 すごく引き込まれました✨何とも言えない感情です🥲 (2022年10月22日 11時) (レス) @page40 id: 71162c9e08 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - Suzyさん» Suzy様読んでくださりありがとうございます✨大事に大事にと作ってるお話なのでそう言っていただけて嬉しいです😢💖最後までどうかお付き合いよろしくお願いします💐 (2022年10月15日 23時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
Suzy(プロフ) - 切ない···涙出ました。情景が···すごく好きです🌿🥲めちゃくちゃ楽しみです✨🥲🍀 (2022年10月15日 2時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：130号室
| 作成日時：2022年10月1日 0時
