恋を忘れた私と知りたいジョングク

胸が痛い ページ37

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ジョングクが彼女達に伸ばした腕の先には
見覚えのある大きな鞄


…私のだ




JK「他の女性スタッフさんにお願いして
この建物の中のトイレのゴミ箱、全て調べてもらいました

そしたらこの鞄、2階の女子トイレに入ってたそうです

2階は、メイクさん達が道具を置いておく控え室でしたね」


「……」


JK「約束してください、2度と…

2度とAヌナを悲しむようなことはするな」




穏やかな声色で、有無を言わさない言葉を発する


ジョングク…私の鞄、探してくれたんだ




「…ジョングク君が、Aさんと
付き合ってるってTwitterに書いてもいいの？」


JK「どうぞ？」


「…っ！私は本気だよ！」


JK「良いですよ別に、だって僕達は
付き合ってもなければ、好きでもありません

そんなデマを流したらあなたの方が不利だと思いますよ」


「…っ」




メイクさん達はキッ！とジョングクを睨んでから
足早に何処かへ行ってしまった


何故か私はジョングクに声をかけられなくて
そのままメイクの控え室へと戻ってきた


…………


何で……何でなの、私




JK「付き合ってもなければ、好きでもありません」




だってそうじゃん


私達は、ただのメイクとアイドルの関係で
こうして恋愛ごっこをしてるのは
ジョングクに仕方なく付き合ってあげてるだけ


それが事実


でも、…本当はちょっと
何処かで期待していたのかも


ジョングクは、私のこと好きなんじゃないかって









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