恋を忘れた私と知りたいジョングク

聞きたくなかった会話 ページ35

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翌日、どんな顔をしていけば良いのか分からなかった


とりあえず、みんなに謝ろう


大事な撮影場所の雰囲気を台無しにしてしまったことも
仕事を放り投げて帰ってきてしまった責任の無さにも


家にあるサブのメイク道具を持ってから2日目の撮影現場に到着する


集まって恐らく軽く打ち合わせをしてるであろう
メイクさん達の背中を見つけて向かおうとする




「マジでAさんってムカつくよね」




………へ？


A…って、わたしの名前だよな？


念のために財布から免許書を
取り出して名前を確認する(？)


…うん、私がAだよね、分かってたけど


ムカつく、そう言ったのは
昨日私を怒ったメイクさんだった




「いつもメンバーとケラケラ笑ってて
聞いてるとイライラするんだよね」


「最近はジョングク君にずっと
くっついてるみたいだし」




…うん？


メンバーとケラケラ笑ってる…うん
それはよしとしよう


ジョングクにずっとくっついてる………？


異議あり！！！！！！！！


私がくっついてるんじゃなくて
あいつがくっついてくるんだよ！！


…とはいえ、この状況はどうしたらいいんだろう


あのメイクさん達が私を嫌ってると
知ってしまった今、呑気な顔して謝ることもできない




「あのー」




聞き覚えがある声がして、その方を見た


…そんなわけない


だって、メンバーが現場に来るのは
8時だと聞いてる


まだ7時にもなってない


なのに何でいるの…




『………ジョングク』









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