恋を忘れた私と知りたいジョングク

世界から愛される人 ページ29

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JK「僕はいいんだ、何言われたって」




…嘘つき


だったら何でそんな、自嘲したように笑うのさ




JK「でも、ヒョン達が悲しむのは辛い

ヒョンが嬉しいと僕も嬉しいし
ヒョンが悲しいと、僕も悲しい」




ジョングクのソロの曲、BEGIN


メンバー達への愛が詰まった曲を思い出す


きっと今、ジョングクは自分と戦っていて
自分が負担になっていると思ってるんだ


…そんなわけないのに


膝の上に置いているジョングクの手に
自分の手を重ねると、少しだけ驚いたように私の方へ顔を向けた




『…ジョングクさ、世界の誰からも
愛されてる人って居ると思う？』


JK「…分かんない」


『答えはもうあるよ

そんな人は、いない』


JK「何で、言い切れるの？」


『沢山の人から愛される人はいっぱい居る

でもね、世の中には沢山の人から愛されてる人を
嫌う人が居る

だから、答えは…いない』




全員から好かれようとしちゃダメ


好かれたいと思う人から、好かれればそれでいいんだよ




『前を見てよ』




目の前で今も輝く景色に目を向ける




『ジョングクは、綺麗な物だけ見てればいいよ

それにジョングクは、負担になんかなってない

…ジョングクは、いらない人なんかじゃない』




私も、きっとメンバーも
ジョングクがいなかった方が…なんて考えたことないよ




JK「…ヌナ」


『……私が教えてあげる

ジョングクが必要な人だってことを』




私の言葉に目を大きく開けてから
溢れるような笑顔を見せてから頷いた


思わず手を重ねてしまったことを思い出して
手を引っ込めようとするとその手を掴まれて指が絡まる


わざとらしく私に視線を向けないジョングクの耳は真っ赤で…


これはごっこだよ、私


そう自分に言い聞かせないと
いつか自分が、ダメになってしまいそうな気がした









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いや、ついなのよ、つい→←負担

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