ymmtさん ページ6
『キスしないと、出れない部屋？！』
山本さんは私の彼氏。でもまだ、キス、なんてしたことなくて。そんな、そんな大人なこと出来ないよ、、
「えぇー！！！キス？！」
しばらく待ったけど、ドアは開かなくて。
「あのさ、Aちゃん。」
『え、？』
「僕とキスとか、したくない？」
真剣な顔でそう言われる。
まっすぐこっちを向いた目、かっこいいな、なんて思って。
そんなの恋人なんだから、したいに決まってるじゃないですか。
言うのもいいけど、やっぱり雰囲気が大事じゃないかなぁ。
そう思って少し勇気を出してみた。
ｷﾞｭｯ
「ん？Aちゃん？」
『..こーゆーことです。わかってくれますか？』
その瞬間、視界がふわっとなって、背中についているのは、壁。
『は、、っ』
壁ドン、されてる、
「ごめん。僕だって男だよ」
山本さんが近い。お互いの吐息を感じ合うほどに。
そう思って見とれていたその時、山本さんの顔が、もっとドアップになった。
『ん、っっ』
脳が中からとろけちゃいそうなキスで。思わず崩れそうになる膝を必死に踏ん張って耐える。
キス、上手いんだなぁ、、
甘く甘く侵食されていく脳内でこんなことを考える。
山本さん、他の人にもこんなことしたんだろうか。
嫌だなぁ。
『っぷはっ、ながっ、』
「っは、ごめん、とまんなくなって、」
ふぁーすときす、もらっちゃった。
耳元で甘く囁かれるこの言葉で、私はまた君に溺れていく。
『こんなこと、他の人にもしたんですか』
「それはどうかなぁ？」
『例えそうでも、負けないです』
「大丈夫だよ？Aしか見てない」
急に名前呼びになってまたきゅんときて。
ドキドキさせられてばっかでたまるか。
反撃開始の合図に、私は君の唇に私のを重ねる。
抱きついた君の胸の鼓動が、私より速かったのは。
気のせいってことにしといてやろう。
鈍感彼女と小悪魔彼氏の、可愛い可愛い一日のお話。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ！！こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！嬉しいです！！ (2020年3月30日 17時) (
レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵 | 作成日時：2020年2月16日 13時
