fkrさん ページ5
『キスしないと出れない部屋だってさ』
「えーそうなの。いつもしてるじゃん」
『なんの冗談よ！したことないわ！笑』
「え、じゃあ、する？」
『っっ、ちょっと待って』
心の準備ってもんがいるだろう。好きな人とのファーストキスなんだから。
「まだだめなの？笑」
もー。何よ他人事のように。もういい。してやる。
『いいよ』
「ほんと？！」
本来、キスはあまり好きじゃない。元彼とした事があるけど、気持ちよくも何ともなくて、何か少し、怖かった。
勢いできゅっ、と目を閉じる。
ふわっと掴まれた肩に、少しきゅんとしてしまう。
ちゅ、と押し付けられる唇。
あれ？嫌じゃない？？
怖くないし、、何か、気持ちいい。
ふわふわして、とけちゃいそうな。
『んん、』
苦しくなって呼吸をしようとすると、唇が離れていく。
あれ、なんか名残惜しい。
...もうちょっと、しててもよかったのに。
『けん、っ』
「ごめん。嫌だった？」
『んーん、嫌じゃなかった。ごめんね。』
しっかり理由を話して、誤解を解く。
「そうだったんだ、ごめんね理由も聞かずに。でも嬉しかった。Aは俺が大丈夫で。」
『うん、なんか、きもちよかった、』
「...それ他の人に言っちゃダメだよ」
『なんで？』
「なんでも。ほら、出よう」
『あっ、あのさぁ、』
「どしたの？」
『も、もう1回、されてもいいかなって、』
「いいの？」
『うんっ、』
多分今自分はすごく情けない顔をしてるだろう。まぁいい。
抱きついて目が合って。始まりの合図。
甘く甘く合わさる唇に、
今だけは溺れてたっていいだろう。
初めての彼女とハイスペック彼氏の、中が深まった一日のお話。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ！！こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！嬉しいです！！ (2020年3月30日 17時) (
レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2020年2月16日 13時
