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『伊沢さん、？』
控えめに声をかけてみる。
「..なに？」
返事が聞こえたところで、ぱっと体勢を変えて伊沢さんと向き合う形に。
『負けました。
おいで、です、』
軽く両手を広げると、0.2秒のスピードで私の胸に飛び込んでくる伊沢さん。
「んー、、まってた、」
少し拗ねたように言う伊沢さんに少しきゅんと来てしまう。
「仕事、もういいの？」
『伊沢さんのせいですよ、伊沢さんがいじわるするから、、』
『今は伊沢さんしか見えません』
「それはずるいよA、、」
『伊沢さんだってずるいですー』
そう言うと少し沈黙が流れて、ふふっと2人で笑い合う。
お仕事中断する価値あったなぁーって思って、どんどん疲れが癒されていく。
『魔法みたいだなあ』
「何が？」
『伊沢さん』
「なんで？」
『んー、、幸せになれるから？』
「それだったらAも魔法だよ」
「あとさ」
『はい？』
「そろそろ名前で呼んでくれても良くない？」
『う、うぅ、それは、先輩ですし、付き合う前からさん付けだから、なんか馴染んじゃって、、』
「いずれは同じ苗字になるんだから、今のうちに直しとかないと」
『え、ええっ？！』
急にプロポーズされて、戸惑う私に伊沢さんは話し続ける。
「なりたくないの？」
『いや、なりたいです、、』
「じゃあ名前」
『うぅ、た、拓司さん、』
「えー、まださん付け？」
『も、もう限界ですー、、』
「まぁいいや！よくできました！ほら、ご褒美あげる」
『んん、っ』
そう言って深く甘いキスをしてくる伊沢さん。あ、拓司さん。
「いつかは名前で呼んでね」
『が、がんばります、拓司さん』
「ふふ。なんか嬉しいな」
そう言ってまた抱きついてキスを交わす。
お仕事相当の、いやお仕事以上の幸せをもらって満足して。
いつかは名前で呼べるように頑張りますね、拓司さん。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ！！こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！嬉しいです！！ (2020年3月30日 17時) (
レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2020年2月16日 13時
