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『よ!マルクス!』

マルクス「え!?…A!?」


王都についてからまず向かったのは彼の元。
色々あって昔から彼とは仲良くやらせてもらってる

敢えて机の両脇に積み重なった紙束はスルーさせてもらおう
こんなのいちいち気にしてたら話が進まない


マルクス「吃驚したよ。君が王都に来るなんて珍しいじゃないか、何かあったのかい?」


マッシュルームヘアが良く似合う彼はなんだか前見た時よりも少しやつれた顔をしていたが原因は大方予想できる。


『ちょっとした野暮用でね』


マルクス「…ああ、もしかして黒の暴牛の副団長の所に?」


『そんなとこ。勝手に行こうかと思ってたんだけどついでだし顔見せに来た』


マルクス「僕はついでなんだね」


そう言って困ったように眉尻を下げて笑うマルクス
『冗談だよ』と言えば「どうだろうね」と返されたのでせめてもの抵抗として『いじわる』とだけ返しておいた



『じゃあそんな薄情者のあたしはマルクスのために買ってきたお菓子も自分で食べますよーだ!』

マルクス「えぇ!じょ、冗談だよ!!ごめんごめん!」


袋から取り出したお菓子を大口を開けて放り込むフリをすればさすがのマルクスも慌てて止めに入る


『あはは!冗談だって!はいこれマルクスと魔法帝の分』

カバンの中から別の包みを2つ手渡す


マルクス「もう、君の方が意地悪じゃないか」


なんてマルクスの言葉は聞こえないふりをして棚からティーセットを取り出す


『マルクスも魔法帝ももう少し休んだ方がいいよ?前会った時よりだいぶやつれてる』


彼らの仕事を考えれば気安く休むなんてできないのを承知でそういえば彼もそれをわかった上で曖昧な返事を返す



ちらりと積まれた紙束に目をやれば明らかに彼がやるべきでは無い書類も混ざっている。
今の国王は本当にお飾りの役目すら果たせないちゃらんぽらんではあるがそれに従う臣下たちも相応だ

魔法帝と言う存在におんぶにだっこ。その上好き勝手するわ気に入らないことはすぐ喚き散らすわで…


『…この国は本当に魔法帝のおかげで成り立ってるようなもんだね』


マルクス「何か言ったかい?」

『いや、何も…はい紅茶』

マルクス「ありがとうA」


あたしが紅茶を入れている間に書類整理に戻ったマルクスに「休んで欲しい」の意を込めて紅茶を出してみたがどうやら彼には伝わらなかったようで香りを楽しむまもなく一気に飲み干すと何事も無かったかのように仕事を再開してしまった

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セツナ(プロフ) - 面白くてサクサク進みます!次の更新も待ってます!! (2022年1月26日 15時) (レス) @page10 id: 2ea77c9340 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)さん» ありがとうございます!がんばります(`・ω・´) (2020年8月21日 1時) (レス) id: 91565c1f3e (このIDを非表示/違反報告)
漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2020年8月19日 22時) (レス) id: 7e6458e2b5 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - music2さん» ありがとうございます!亀更新ではありますが皆様の期待に応えられるようにがんばります( ^ω^) (2020年5月18日 17時) (レス) id: 91565c1f3e (このIDを非表示/違反報告)
music2(プロフ) - 面白くて一気に読み進めちゃいました。更新頑張ってください! (2020年5月18日 1時) (レス) id: 21f716fae7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綾鷹 | 作成日時:2018年3月4日 0時

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