光と、水族館と、 ／河村 r ページ8
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ブルーライトが舞台全体に影響を及ぼす。
暗闇にサスを入れて、主役なのは魚だと。
空気の泡は、儚くも、数秒。
僕たちの目の前に留まって、消えた。
隣がそんな気泡なんて見ているわけもなく、動く生き物を見ていた。
──今日は、Aちゃんと一緒に水族館に来ていたりする。
きっかけはいたって単純。
Aちゃんが、水族館に行きたいな、とこぼしたことからだった。
僕ならたくさん知識を知っているし、大失態(大失態とは。コイちゃんとのデートは成功しましたよ。)を招くことはないと。まぁ、付き合うのもいっかなって。
僕もゆっくりのんびり、他の生き物を見ているのも時間を忘れる術なんじゃないかなって。
そんなこんなで来ている。知識の多くは語らないが、Aちゃんの方からお願いと言われてしまう。
僕の話にも引かないで聞いてくれるのは、頭がいいからか、クイズ頭だからか、いい人だからか。
「今日が平日だから、こんなに人が少ないんだろうなー」
「僕らみたいに雑学を抱えてる人は何人かな」
「あなたは、かの有名な東大主で優勝経験をお持ちの河村拓哉さん！」
「ふふふ、銀河系最強の僕にかなう知識王なんていない！ って、やらせないでよ」
「ネタキャラだから、河村さん」
Aちゃんはそう言って、はにかんだ。
ふわっと舞う綺麗な髪の毛に、雰囲気がなんだか魅了されて、全部がふわふわした気がした。
Aちゃんの言う言葉は魔法みたいだ。
いつも、ドキドキしながら過ごしている生活が、少しずつほぐれるような気がする。
「イルカ見に行こ！」
「おっけー。ちなみに、イルカがジャンプする理由は古い皮膚なんかを剥がすためなんだって」
「……ふ、河村さんはなんでも知ってるね！」
きっと、彼女も知ってた。
でも、口に出さないで僕を褒めた。
スポットを照らされた魚は、今、自分らが主役なんて考えてない。自由に泳ぐだけで、それだけで、人間からは求められる存在になる。
そんなの、僕らが生きづらくて、仕方ない。
光なんて当てないでほしい。
水族館で生きる、魚たちが主役なら。
僕らはいつ、主役になれるのか。
──でも、僕は、QKのメンバーの一人になって、Aちゃんと一緒にいるだけで、勇者になれる気がする。
僕にスポットが当たる時は、Aちゃんが背中を押してくれる時だ。
優しく掴んで離さない右手が、僕を目的地まで運ぼうとする。揺れる髪の毛が、笑った。
光と、水族館と、君と。
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ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
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