おてあげです ／水上 ページ33
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「やあ、Aちゃん」
「水上さん？」
「どうしてそんな顔してんの」
「珍しいなあ〜って？」
真ん中に大きな熊が描いてあるダボダボな紺色のパーカーをAちゃんが着用しているのを見て静かにほくそ笑んだ。あれ、俺がAちゃん小さいね〜ってバカにするつもりで買ったのに使ってたんだ。
視線に気づいたAちゃんがすんごい目で訴えてくるのでへいへいとソファーから重い腰を上げてAちゃんの元へ近寄る。
「なにこれ〜こんなに必要なの〜」
「山森さんと河村さんに頼まれてたものなんだけど、
今日行く用事あったし買っちゃおって思ったら量あって疲れたー！！」
「うるさい文句言うな〜
俺伊沢さんに会いにきたんだけど知ってる？」
「今ふくらさんと出かけてるー」
「んもお、水上颯くんが来てるっていうのにっ！」
「自分で言うかそれ」
口角を無理やり引き上げたようにぴくぴくしているのを見るとそれだけで面白く感じる。
ひさびさのAちゃんもいつもどおりですな。
おそらくこやつ、仕事帰りだな。
珍しく髪の毛を束ねてるのをみると少しドキってしちゃった。
頸が見えてるよこやつ〜わかってるのか〜？ って思うけど女子ぽくないAちゃんは気にしてないだろ。
いいな、俺もAちゃんの生徒になって口説き倒したい〜
(Aちゃんの生徒さんが口説き倒してるとは言っていない)
「お手伝いありがとう！」
「まあね〜」
「偉そう」
「てえい」
Aちゃんがひどいことばかり言うので頸にチョップしてやった。
弱めだったが気色悪いモンスターのうめき声みたいなのをだしたAちゃん。
どんな声出してんだよ。
「プリンス様は最近どうなの？」
「俺はね〜」
「自らをプリンスって認めちゃってるじゃん」
「だって、プリンスだしね？」
「番組の二つ名でしょう？」
「さあ、どうでしょう」
なにそれ〜と笑うAちゃんだけど、まあわかるはずもないのだ。
きみのとなりにいれたらいいなあ、なんて切に願うけど、叶わないことだもんね。
たくさん慕ってくれる誰かがいる。彼女の周りはいつもそうだった。
幸せな笑顔を他人行儀で見ているのが、幸せだったはずなのにな。
「Aちゃんには完敗ですよ」
「な、なんかわからないけど水上さんを負かせたぞ！」
無垢な笑顔をこっちだけ、なんて冗談でも言えないな。
当たり前のようにくる明日が来なければいいのにと思う僕でした。
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ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
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