本と紙と少年と (ページ4)

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二冊目【メモの会話】ページ4

A「聞いてないよ！ドS御母様」

母「あら、言ったら面白くないじゃない
じゃあ、時間だから三週間ちゃんと面倒
みなさいよ！」

A「ちょ、まっ、御母様！！」

私を無視して母は家を出た...と思う
娘をいじめるなんて一体どんな母なんだ
てか...この子どうしよう
おどおどしちゃってるよ...ビックリしちゃったのか

「ごめんね、ビックリしたよね...えっと
名前はなんって言うの？」

その子はゴソゴソと持ってた鞄からメモを
取りだし何かを書き始めた
書き終わるとそのメモを私にみせた

『グルッペン・フューラー』

外国の方？いや、日本人か...
取り合えずグル君...でいいかな

「私は本神A...Aって呼んでね
グル君」

『こちらこそよろしくお願いします』

このメモを見せながらペコリとお辞儀した
何個か書いてあるのかな...挨拶とか色々

「えっと...部屋案内するね」

空き部屋が一つかあるからそこでいいかな
グル君は何も言わずに私の後ろをついてきた

「ここだよ、あ、ごめんね少し汚くて」

『大丈夫です』

『ありがとうございます』

メモを二つ見せてきた
困った顔しながら...

「くつろいじゃっていいからね」

できるだけ明るく優しく言った
グル君はちょっと固まってたけど

『ありがとうございます』

このメモだけ見せた

「それじゃあ私、昼ごはん作るね...
好きなものとかある？」

『ない』

...えー、何作ろう...好きなのないのか...
取り合えず(本日三度目)あるもので作るか

ギュ

急にグル君が袖を掴んできたそしたら

『お気遣いなく、お腹空いてないので』

うーん...でも心配だ、だってこの子
結構痩せてるよ...
ガリガリ...とまではいかないけど
この子の意思には背くことになるが
昼ごはん作ろう

「私はお腹空いてるから君の分含めて
作るね！」

このまま階段を降りた
あ、グル君と私の部屋は二階だよ
一応言うけど
さて、何を作るか...